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夢姫伝説
【SF 官能小説】

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第1話-4

「システム、オープンソース開始、OSデータスキャン、ロボカーシステム、ダウンロード。ソフトフェア、インストール開始。データクイック、ロック解除。セキュリティ、メインシステム確認。パスワード解除。プログラグラミング設定開始。AIセンサー凍結解除。リミッター解除。音声入力システム開始。メインシステム、オート機能。ATハンドル、オンライン。ナビゲーション機能オンライン設定確認。自動航行機能バックアップ。データバックアップ確認。メインプログラム、システムセッティング完了。OSデータ転送」

男性は隣に座ってアンドロイドのソースコードの素早い読み取りを見て、呆気に取られていた。何より自分が持っているWDの機能が、そこまで複雑にこなせる事に男性は驚きを隠せなかった。

「データ転送確認...終了。発進出来るわよ」

僅か2〜3分弱の作業だった。アンドロイドはWDを男性に返しながら言う。

「あ...ああ...」

我を忘れていた男性は、言われた通りに、ディスプレイのスターターのボタンを押す、 するとロボカーはタイヤをスピンさせながら急発進する。

「わわ!何これー!」

制限速度を無視したかの様な走りで、ロボカーはハイウェイを走り抜けて行く。


2人...(正確には1人と1体)はマンションの部屋へと入る。リビングに着くと男性は疲れた様にテーブルに顔を伏せる。

「君...本気で僕と暮らすつもりなの?」
「ええ...そうよオダ・シン様」

ギョッと、驚いてオダ・シンと言われた男性がアンドロイドの女性を見た。

「な...なんで名前知っているの?」

「さっき、WDを借りた時、貴方の経歴を同時に読み込んだの。貴方の現在までの大体のデーターはココに収録したわ」

アンドロイドは、自分の頭を指差して言う。

「貴方は、ごく普通の平凡な男性だわ。学歴もさほど悪くなく平均的な偏差値の方で、大学卒業後に大手のコンピューター会社に就職、だけど...会社の方針に就いて行けず3年程で退職。現在の会社のIT企業に就職した。ちなみに貴方は腰痛持ちの傾向があるようね。私との夜のベッドインには、あまり無理に腰を使わない方がいいわね」

「こ...こら、あまり人の履歴を淡々と言うな!」
シンは赤面しながら言う。

「大丈夫。ココには貴方と私だけですから」
「それにベッドインって?」
「私の身体の設定は、ラブドールの機能が基本設定されているの。だから男性相手にベッドでのプレイが可能なの」
「つまりセックスも出来る事?」
「そうよ」

シンは溜め息を吐く。これまでラブドールと言うのはベッド相手だけの物と思っていた。しかし...自分の前に現れた相手は、凄まじいまでの学習能力を持っていた。出会って僅か1時間弱の間に相手はシンの大部分を知った。かなりの高性能だとシンは知った。

シンは、アンドロイドの身体を見て


「君、シャワーを浴びなよ」
と、声を掛ける。

「シャワー...?」
「ほら、そこのドアの向こうにあるから」

シンは、半透明の扉を指してアンドロイドを浴室に連れて行く。


「シャワー浴びたら出て来てね」

と、言ってシンは浴室から1人出て行く。待っている間に彼は1人パンを食べて軽くコーヒーを飲んだ。15分程が経過して、そろそろ終わったかなと思って浴室をのぞくとアンドロイドは、まだ衣服のまま立っていた。

「何しているの!」
思わず大声で言う。

「どうしたら良いのか分からなくて...」

高性能だと思っていたが、意外な部分で欠陥があるのだな...と気付いた。

「入浴は始めてなんだ?」

アンドロイドは、首を縦に振る。

「じゃあ…服脱がすけど、いいかね?」
「はい。脱がせて下さい」

シンは、少し赤面しながらアンドロイドの服を脱がせる。白い衣服の下には、柔らかそうな白い肌が現れた。女性用の白いショーツを脱がせて改めて身体を見るとアンドロイドの身体は見た目20代前半と思えた。

「椅子に座って」

アンドロイドを椅子に座らせて、スポンジに石鹸液を掛けて、身体を洗わせる。
身体を一回り洗わせると、シャワーで石鹸液を洗い流し、アンドロイドを湯船に浸かせる。
アンドロイドは、じっと...シンを見ていた。それに気付いたシンは

「どうしたんだ?」
と、声を掛ける。

「貴方は…何故、お風呂に入らないの?」
「君が出たら、次に入るよ」
「そう...」

アンドロイドの表情が全く読めなかった。自分はこんなのと付き合う事になるのか...と、ヒロシは内心思った。しばらくしてアンドロイドが湯船から上がる。

「身体は、拭けるのか?」
「はじめてなので、お願い」

シンは、少し溜め息混じりに、着替え場に行きアンドロイドの身体を拭かせる。

「前を向いて」

アンドロイドを前に向かせた時、女性らしい美しい姿にドキッとした。膨らみかけの柔らかそうな胸、そして両股の所にある無毛のワレメ。それらを包み込んだ美しい肌。抱き上げたら、さぞ気持ち良いだろうとヒロシの男心が衝動した。
とりあえず、衝動を抑えながらアンドロイドの身体を拭き終わらせて、彼女をリビングで待つ様に言って、シンは風呂へと入って行く。
シンは、湯船に浸かりながら、アンドロイドの姿を脳内に思い返していた。

(女性だよなアレは...)


軽い興奮状態にシンはなった。

(もし...相手が了承してくれるなら、あのワレメに...)


そう思い込んで自分の陰茎を見ると、既に勃起が始まっていた。

「シン様...」

突然、扉を開けて来たアンドロイドに…

「いきなり開けるなよ!」


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