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『桃子記念日』
【痴漢/痴女 官能小説】

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『桃子記念日』-10

「この胸の張りぐあいからして……なにかに“プレッシャー”を感じてるわね」
「!」
「ルームメイトが、日本代表の選考合宿に呼ばれたから、焦りだしたってとこかしら」
「!!」
 どうやら図星らしい。遼子は何かを言いたそうに口を開いたが、結局何も言い出せずに、横を向いてその口をつぐんでしまった。
「安心しなさいな。アナタが頑張ってることは、あたし、よく知ってるよ」
「アンタに、なにがわかるのよ……」
 横を向いたままか細い声で言うと、遼子の瞳に涙が浮かんで、それが雫となって瞳の端から零れ落ちた。
「アタシらの代になって、あんまり成績良くなくて、昨日もアタシ、全然打てなくて、もう、どうしたらいいか、わかんないのよ……」
「………」

 むにゅむにゅっ…

「あ、んぁんっ!」
「アナタは、真面目すぎるのよ。何でも受け止めて、背負い込んじゃってさ」
 桃子は、その耳元に口を寄せて、優しくささやく。遼子が持っている、“心の凝り”を解きほぐすように、息を吹きかける。
「まあ、そこがアナタのいいところでもあるんだけど」
「んひゃっ」
「ストレスが溜まったら、オナニーでもして、まずは体からスッキリするといいのよ。心と体はつながってるから、余計なことでぐちゃぐちゃしたら、アソコをくちゅくちゅして、気持ちよくなってみなさいな」
「で、でも、オナニーは、身体に良くないって……」
「それは“嘘”ね」
「あ、ん、あぁああぁぁっ……!」
 桃子の“セクハラ・マッサージ”を胸に浴びて、再び遼子がよがり始めた。その可愛い声に遠慮がなくなってきたのは、心を開き始めた証であろうか。
「女の子の身体は、おっぱいだけでも、こんなに気持ちよくなれるステキなものよ。……遼子は、オナニーしたことないの?」
「ないこと、ないけど……」
 オナニーが“よくないこと”だと刷り込まれているのか、心の底からそれを愉しんだことはないらしい。
「それは、もったいない」
「ひ、あっ……!」
 桃子の右手が、胸から離れて、遼子の太股の間に滑り込んだ。そして、中指の先で柔らかい部分の中心に触れると、優しく円運動を描いて、揉み解し始めた。
「あ、やっ、あんっ、ああっ……!」
「わだかまりは捨てて、いまは、夢中になるといいわ」
「ん、くっ、あ、ああっ!」
 遼子の喉が、反る。その反応を愉しむように、桃子は胸と股間を弄るそれぞれの動きを、大胆かつ繊細に繰り返して、遼子がその快楽に夢中になれるように、心を込めて“奉仕”していた。
「フフ……」
 布越しに触っていた指を一度離して、“ぱんくま”プリント・パンツの中に素早く入り込ませて、遼子の陰毛の感触を素通りしながら、直に粘膜に触れる。
「あっ!」
「濡れてるわよ、遼子」
「や、やぁっ……あ、あんっ……!」
 潤いを感じるその粘膜を、桃子は優しく嬲り始めた。
「あ、くっ、ん、んんっ、あぅっ、あ、ああっ……!」
 遼子の反応が、さらに良くなった。女の悦びに、集中し始めた様子でもある。
「いいわよ、遼子。その調子で、いっぱい、感じてちょうだい」
「あ、ふぅっ、ん、んぅっ、あ、あぁっ……!」
「可愛いわ、遼子。だから、自信、持っていいよ」
「んひぅっ……!」
 耳にも息を吹きかけるようにささやき、左手は乳房の凝りを解すように揉み、右手は女の快楽を引き出すように、それぞれの部位を同時に責めて、遼子を高ぶらせていく。


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