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縄灯
【SM 官能小説】

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縄灯(前編)-11

キジマは私の閉ざされた殻を剥ぐように卑猥な手つきで私の肌に縄を擦りつけた。
縄はキジマに操られた生きた毒蛇のように私の胸を這い回る。縄から臭ってくるキジマの体臭
が、私の裸体を燻しあげるように肌の隅々まで滲みわたるとき、烈しい欲情に駆られた私の肌
の細胞が泡立ちながら縄を欲していた。

上半身を後ろ手に縛られた私は、冷たい畳床の上で両脚をあぐらに組まされ、足首を括られる。
そして、足首を縛った縄を首の背後にまわされ、足首と首筋をぐっと引き締められると、上半
身を前屈みに海老のように縛られたのだった。

海老責めあぐら縛り… 肉体の隅々までが厳しく拘束され、私のすべてが縄に囚われる…。

さらに、キジマは、海老のようにあぐら縛った私の座禅体を仰向けに床に転ばし、上向きに
剥き出しにされた秘裂を無惨に露呈させたまま、天井の梁から垂れ下がった縄で引き上げ、
宙に吊るし始めた。

キジマがゆっくりと天井から垂れ下がった縄束を引いていく。ギシギシと縄が軋む音とともに、
縛られた私のからだがふわりと宙に浮き上がっていく。

胡座に縛られた足首が先に引き上げられていくと、海老のようにしなった上半身は大きく下方
にゆらぎ、あぐら縛りで裂かれた双臀のすぼまりと秘所の割れ目がさらに深く溝を開き、どろ
りとぬめった生肉を露呈する。

「いい眺めじゃねえか…まんこの穴に、ケツの穴…あんたのきれいな顔に似合わずよく使い込
んだ穴ってところだな…ヒッヒッ…」

白蝋のような私の腿肌には青い静脈がうっすらと浮き出し、からだ中の肉が縄肌と戯れるよう
に混じり合い強ばっていた。しっとりと濡れ始めた陰毛がなびき、潤んだ肉色の割れ目がキジ
マの淫猥な瞳の光を吸い取る。

胡座縛りにされた私の双臀の切れ目から恥丘の漆黒の草むらを撫でるように彼の視線が這い、
しっとりと蜜汁の匂いが立ちこめた肉の割れ目をまさぐる。


キジマは、裂かれた私の性器を覗き込むように顔を近づけると、私の白い腿の内側が強ばるよ
うに捩れ、ぶるりと震える。

「縄がよく似合ういい女になったな…母親とそっくりだ…あれからもう何年になるかな…」
と言いながら、キジマはのっぺりとした顔に薄笑いを浮かべ、私の太腿から肉の付け根を
ゆっくりと掌で撫であげた。

「どうだい…あたしにこうして再び縛られた気分は…あのときも、そして今夜もあんたが
望んだことだ…」

キジマは、私の耳元で淫靡に囁くと、吊り縄をさらにぐっと引き締める。

「…あっ…ううっ」

自然と咽喉から洩れる嗚咽… 恥辱とともに甘美な被縛感が痺れるように肉内に沸々と湧き
あがる。宙に吊られた体の重みで厳しく引き緊められた縄は、しっとりと濡れた私の肌を
痛々しく絡め、肉体を少しずつ切り裂くようにめり込んでいく。

私は縄の淫靡な蠢きに敏感な吐息を洩らす。肉に絡められる縄を感じ、痛々しげに痴肉に深く
浸透していく縄の感触に烈しい欲情を感じていた。縄はまるで生きた蛇のように私の肌の
柔らかさを確かめながらゆっくりと緊めあげていく。

やがて、縄で喰い緊められた私の肉体がねっとりとした汁を含み、秘肉の奥が爛れ始めると、
私はもう自分では止めることのできない縄の愉悦に酔い始めていた。吊られた裸身が縄の中で
もがき、乳房の奥が鋭く尖った針で刺されるように胸の動悸が烈しくなると、自分の意志に
反して性の奥底が燦爛と輝き、息吹はじめるのがわかった。



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