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アンバランス×トリップ
【ファンタジー 官能小説】

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「……全裸でトイレって間抜け……」

 カリーは真っ赤に染まった頬を両手で包み、あまり関係ない事をポツリと呟いた。


 トイレから出てきたカリーは、湯船に入る前に綺麗に身体を清めつつゼインに問いかける。

「男同士ってあんななのぉ?」

「あ?まあ、そうだな……一応、事前に準備はするがな」

 ゼインはスランとの事を思い出し、あれよりゃ全然マシ、とクスクス笑った。

「前立腺って魔法のボタンがあっから凄ぇ気持ち良いぞ?」

「そんな事知りたくなぁい」

 カリーは顔をしかめて身体の泡を流すと、ゼインの待つ湯船に入る。
 軽く両手を広げたゼインの腕に収まり、ふぅっと息を吐いた仕草が妙に色っぽくて、ゼインの分身がビクンと反応した。

「……ケダモノ……」

「お前が可愛いのが悪いんだよ」

 ゼインはカリーを上向かせて、はむっと厚めの唇を挟む。

「な、今度は前でヤろうぜ?」

「んもぅ……欲張り……」

「お前の全部が欲しいんだよ……隅々までな……まだまだ足りねぇ」

 ゼインはカリーを抱えて湯船を出ると、軽く身体を拭いてベットへと移動した。

 それからカリーは本当に隅々まで貪りつくされた。

 耳の後ろやその中、口の中の歯の一本一本、足の指の間も舐め尽くされ、涙を流す眼球までも舐められた。

「……は……ぁ……」

 喘ぎ過ぎてかすれた音しか出なくなったカリーの喉を舐め上げ、ゼインは衰えを知らない楔をカリーに打ち込む。

「ふっうぅうーーーっ!!」

 何度も果てて、意識が朦朧としているのに身体は律儀に反応する。

「カリー……好きだ……」

「……っ……」

 ゼインの言葉に応えようとするカリーの口が小さく動くが、意味のある声は出なかった。
 それでも微かに微笑む口元と、潤んだ赤い眼が彼女も同じだと伝えていた。

 そして、激しくも優しい交わりが終わると、彼女は眠りの世界へと旅立つ。
 幸せそうにゼインと指を絡めたカリー……ゼインはその指に唇を落とし、絡まった指をそっと外す。

「……愛してるよ……俺の黒い天使……」

 最後に微笑んだままのカリーの唇にキスをしたゼインは、静かにベットから抜け出した。

「……ごめんな……」

 振り向かずに謝り、ゼインは音をたてないように部屋から出る。


 その夜、街中で銀色の魔物が現れたと騒ぎになったのだが……深い眠りに落ちていた3人は知る由もなかった。


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