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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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世界中の誰よりもいちばん-24

「ようするに男は視覚と聴覚でSEXを楽しむが、女は子宮で感じている…………
 ってヤツを僕に理解させようとしたわけですね?」

僕は枕元にあるティッシュを数枚手に取ると、
秋子さんの陰部を綺麗に拭き取りはじめた。

「うむ、察しがよくて…… んっ 助かるよ…………」

恥ずかしそうに体を震わせながらも、そんな事を言って苦笑いする秋子さん。
つまりはそういう事らしい。

「男女の視点の違いって事ですか…………」
「ああ、価値観の違いとも言えるかもな?」
「たしかに男はオナニーであろうがSEXであろうが、
 どこか視覚と聴覚で興奮を得てる部分が大きいかもしれませんね…………」
「そう、でもだからこそそこに様々な感情が生まれやすくて、
 征服感を感じたり独占欲を感じたりと忙しいものさ…………」

確かにそうかもしれない。
目の前で身悶える女性を見て興奮する気持ち、
その姿を独り占めしたいと考える気持ち、
それらはすべて視聴覚の成せる技と言っても過言ではないだろう。

「でも………… 女性は必ずしもそうではないと?」
「ああ、もちろんすべての女がそうだと言うわけでもないがな…………
 大半の女はその最中に目を閉じ、何を考えているかわかったものじゃないさ」
「つまり視覚情報は必要としていない…………」
「いや、むしろ視覚に頼らずとも想い浮かべる能力が男よりも高いのかもしれんな?」
「想い浮かべる力───想像力ってヤツですか…………」

そう、思えば似たような話を美咲さんとした事があった気がする。
その時美咲さんは確か、見た目なんてどうでもいいと、
勝手に想像でカバーするからと言っていたはずだ。

「ところで君は視覚を奪われた状態で、みっつの道具をいったいなんだと思った?」
「うっ………… そ、それは…………」
「気に病む事は無い、言ってみろ?」
「なんか秋子さんがどこぞで手に入れた最新式のオナホールかと…………」
「ほほぉ? つまり視覚情報のない君にとって私の体は…………」
「わ、わかりました! わかりましたから言わないでくださいっ」

僕はすっかり秋子さんの理屈に降参して、
誤魔化すようにその身体を抱きしめていた。


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