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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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世界中の誰よりもいちばん-20

「ふふ、嬉しいな………… キスひとつでこんなにも堅くしてくれるなんて……」

その言葉通り、僕の陰茎はいっそう堅く反り上がっていた。
たかがキスをしただけで、いくらさっきまでイきそうだったからとは言え、
目隠しひとつでこんなにも簡単に膨張してしまうものなのだろうか?

「どうだ、興奮するだろう? 視界を閉ざし想像で快楽を得ると言うのは…………」
「そ、想像で?」
「ああ、以前に我慢は経験してこそ出来るものだと言ったと思うが……
 想像もまた同じ、経験あってこそいっそう逞しい想像が出来るというものさ……」

確かに、知らぬ事を想像するのは随分と難しい事だけど、
知っている事ならばある程度は知識で補完出来る。
むしろよりよい部分だけを切り出し、いいように解釈することも可能だ。

つまり僕は秋子さんにキスされた時点で、
その瞬間を想像して、触覚をいっそう膨らませていたというわけだろうか?

「ちなみにつかぬ事を聞くが、君はオナニーをする時に目は開けているほうか?」
「なっ………… な、何を急に???」

突然そんな事を聞いてくる秋子さんに、
僕は思わず動揺して声を裏返らせた。

「どっちだ?」
「そんなのっ ま、まちまちですよ…………」
「まちまちと言うと…… 開けているときと閉じている時があるという事だな?
 閉じている時はもちろん何かしら想像しているのだろうが開けている時は…………」
「う、うわぁぁぁっ な、何を聞いてるんですかっ プライバシーの侵害ですっ!」

僕は恥ずかしさに負けて、思わず大きな声をあげた。

「そんなに恥ずかしがる事では無いさ……
 私だって目を閉じ想像する時もあれば、君の写真を見てする事だって…………」
「わぁぁぁっ い、言わなくていいですってっ は、恥ずかしいじゃないですかっ」
「そうか? その割に君はSEXの最中、ほとんど目を開けているではないか?」
「なっ…… そ、それとこれとはっ」
「ちなみに女の私はその最中、常に目を閉じてしまっているのだがな…………」
「も、もうっ! さっきから一体何が言いたいんですかっ」

最近どこかで似たような会話をした気がする。
僕はそんな既視感を感じながらも、
突然、下半身に生暖かい感触を感じては、思わずブルッと腰を震わせた。

「あ、秋子さん? な、何を…………」
「いや、ゲームの前にな…… んっ もう少し堅くしておこうかと…… んんっ……」

声が聞こえる方角、何かをふくんでいるような独特の物言い、
おそらく秋子さんはいま、僕のを口でくわえているに違い無い。
けれど、不思議と確証が持てないのは、やはり視覚が閉ざされているからだろうか……

「あ、秋子さん? 今はその………… く、口でしてくれているんですよね?」

僕がそう問いかけるも、秋子さんは黙ったまま答えを返してくれない。
それどころか、例の心理ゲームとやらをいきなりはじめようとさえしていた。


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