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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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私にも気持ちいいこと教えて下さい-17

「どう? 少しは落ち着いた?」
「す、すいません………… 取り乱してしまって…………」

しばらく無言の時間が続いたが、どうにか落ち着きを取り戻した様子の風音。
相変わらず布団は被り込んだままだが、
目だけでも僕を見てくれているのがせめてもの救いだ。

「わ、私………… いつもこうなんです…………
 相手は何もやましい事など考えてないだろうに、つい変な妄想ばかりして……」
「そうか………… でもそれはさっきも言ったけど…………」
「わかってます………… 『思春期にありがちな性への興味』でしょ?
 望月先生にも、はじめはそう診断されましたから…………」

望月先生───つまり秋子さんも同じ事を言ったのか。
そりゃそうだろう。今の話だけなら専門家でなくてもそう答えるはずだ。

「でも………… それだけじゃないからここにいるんだよね?」
「…………はい」

しょんぼりと、どこか自分を恥じるようにうなだれる風音。
そんな風音を僕は、どうにかしてやりたいと必死で頭をめぐらせるが、
いまひとつ事態が飲み込めないでいるのもまた事実だ。

エッチな妄想なんて思春期じゃなくても男女共にしている事だ。
人に性欲がある以上、むしろそれは正常な事だとも言える。
もちろん、そんな事ばかり考えていると色々と手につかなくなり、
普段の生活にまで支障を与えるなんて病が無いわけでもないが、
そうならないように皆、様々な方法で欲求を解消してるはず…………

「あの風音ちゃん? 少し失礼な事を聞いてもいいかな?」
「え? は、はい………… なんでしょうか?」
「そうやって色んな妄想をしちゃった時さ、風音ちゃんはいつもどうしてるの?」
「ど、どうしてると言うと?」
「いや、ずっと悶々としているわけにはいかないでしょ?」
「は、はい…………」
「その…… ちょっと言いにくいんだけど、
 ちゃんと自分でその欲求を解消してあげているんだよね?」

さすがに女子校生に向かって『ちゃんとオナニーしてる?』なんて聞くわけにもいかず、
僕は少し回りくどい言い方で風音に問いかけてみた。

「解消? このモヤモヤした気持ちを処理する方法があるんですか?」
「…………え?」
「うそっ? 教えて下さいっ ずっとどうしていいかわからないでいるんです!!!」
「え、えぇっ???」

風音は顔をあげると、
まるでその言葉に食いつくように僕の側へとにじり寄ってきた。


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