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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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私にも気持ちいいこと教えて下さい-16

「か、風音ちゃん? その………… 本当に僕は…………」
「あ、いえっ………… だ、大丈夫です! わかってますからっ…………
 ただちょっと恥ずかしいと言うか………… その…………」

そわそわと体をくねらせながら、布団の中でその身なりを気にする風音。
こうなると解っていたから黙っていたはずなのに、
うっかり口を滑らせてしまうなんて…………

「そ、それよりも………… ご、ごめんなさいっ…………」
「へ? な、何が?」
「私、その………… また…………」
「また? どうかしたの?」

突然、謝り出す風音だが、僕にはその理由がいまいち理解出来ていない。
勝手に服を脱がしてしまい、謝るのはむしろ僕の方だと思うのだけれど、
相変わらず布団を被り込んだ風音からは、その真意がいまいち読み取れないのだ。

「と、取りあえずさ………… 顔くらい見せてくれないかな?」
「…………は、はい」
「大丈夫、変な事なんてしないから………… って、どうしたのさその顔!」
「はうっ…… やっぱり赤いですかっ? 恥ずかしいですっ…………」

とりあえず、布団から顔を出してはくれたものの、
あまりに紅潮した顔を見て驚き声を上げる僕。

「も、もしかしてまた熱が…………」
「ち、違うんですっ………… だからっ………… そのっ」
「いや、違うって言われてもさ…………」
「だ、だからっ! 駄目なんです私………… そういう話聞かされると…………
 よ、よからぬ妄想ばかりしちゃって………… ほ、本当にごめんなさいっ」

恥ずかしさと申し訳なさですっかり混乱した様子の風音。
どうやら怒っているわけではなく、僕に脱がされたという事実を聞いて、
持ち前の想像力が働いては、またしてもよからぬ妄想をしてしまったようだ。

「か、風音ちゃん? いいから落ち着いて?
 謝る事じゃないし、そんな気に病む事じゃないからさ…………」

そう声を掛けるも、首を左右に振って繰り返し何度も謝り続ける風音。
確かに他人で勝手な妄想をするのは、少しばかり失礼な事かもしれないけれど、
別に何の迷惑をかけてるわけでもないのに、
風音はどうしてここまで気に病むのだろうか?


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