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満月の黒猫
【学園物 官能小説】

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満月の黒猫-3

 「ゆうへ…見ないで…恥ずかしい…」
沙織の声を半ば無視するように悠平は沙織の意外なほど大きな胸を揉む。 、その手が刹那、乳首に触れ、沙織の身体が跳ね上がる。
 「あんっ…ゆう…やめ…て…や…ぁ」
 「ホントはやめて欲しくないんじゃないわけ?」
そう言いつつ執拗に乳首を攻める。沙織は感じたことの無い感覚に戸惑いつつもだんだんと悠平に総てを任せはじめていた。
 沙織がおとなしくなったのを見、悠平の手は更に下へと降りていく。
 スカートを捲り、既に水分を帯 びたその場所へと辿り着いた。割れ目に沿って指を滑らせる。
 「やっ…あっ…やだ…っ…」
 「すっげ…マジ濡れてんじゃん」
 「そゆこと…言うなっ…ん!?」
悠平の指が沙織の敏感な部分を探り当てた。体中に痺れに似た快感が駆け巡る。
 「此処、イイの?」
沙織は首を振りつつも頭の中は真っ白で、自分がどうなっているのか、恥じらいさえもどうでも良くなって
きていた。そんな沙織の様子を見て、悠平も自身に我慢の限界が近づいていることを感じ始めていた。
 「挿れて、い?」
それは沙織が聞いたことの無い、否、沙織以外に聞かせたことの無い声だった。甘く、切ない。そんな声。
 「沙織が欲しかった…初めて会った時から…ずっと…」

嗚呼、そうか。その瞬間沙織は全てを悟った。今までの悠平の行動の真意を。自分を求めるが故のそのときは理解できなかった行動を。
そして、自分を愛してくれる悠平の存在の愛おしさを。
 沙織は微かに微笑んだかに見えた。
 「あげるよ。全部」



これ以上の幸せがこの世に存在するなんて有り得ないと思った。自分がこれ以上いとおしく思える女が現れることも。
これ以上の幸せを感じるようなことがあったなら、罰が下っても可笑しくない気がする。
…いっその事罰を与えてください。さすれば今俺の下にいる美しい人を自分が汚さずに済むかもしれないから。

「沙織、本当に良いの?」
「ん。」
こくり、と沙織は静かに肯く。
悠平はもうとっくに固くなり、屹立した自身を沙織にあてがう。そして息を詰めるようにして一気に先を沈めた。
「ん…いっ…」
初めて故の裂かれるような痛みに沙織は身を捩る。
「沙織…止める?」
涙を流しながらも首を振る沙織。
「悠平のならいい」
悠平は少し目を見開いて、沙織の言葉を反芻する。頭の中が痺れて、今にも弾けそうだった。
「悠平だからいいの」
…沙織はこんなに可愛げのある女ではなかった。…はず。いつもどことなく周りと違うオーラに包まれていて、自分をなかなか
見せようとしない奴だった。最初のころはふて腐れたような顔で俺をいつも睨んでたっけ。愛おしすぎた。
だからだろうか?無意識に言葉が飛び出した。


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