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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第13話-17

 話が少し逸れたが、湿布を張り替える吉川の姿を、興味深げに眺めている今夜の詠子の眼鏡は、ピンク色のフレームである。いわゆる“Yes,No枕”と同じような意味合いを持っているそれは、スキンシップを待っているサインでもあった。
「…よみ」
 吉川は、彼女のことを“よみ”と呼ぶ。湿布を貼る手を止めた吉川は、詠子の側に体を寄せて、その肩に手を置いた。
「こうクン」
 それを待っていたように詠子は、“キミ”の他にも、“こうクン”とも呼ぶようになった吉川の腕の中に身を預けて、恍惚とした表情を浮かべていた。ちなみに、“こうクン”と口にした時は、詠子が甘えたがりになっている場合である。
 名前の呼び方からも分かるように、面識を持った出会いから、2ヶ月というわずかな期間のうちに、二人の間に結ばれた絆は、濃厚な感触を含めて、強く絡まりあっている。
「ん……」
 体を寄せあって間もなく、唇が重なり合った。
 眼鏡にぶつかって、お互いの興を削がないように、その距離感を意識しながら吉川は、詠子の唇が持っている瑞々しい感触を愉しんでいた。
「ん……んん……ふ……ちゅ……ん……」
 濃密な関係である二人が、唇を重ねるだけのキスで収まるはずはない。
「ん……んぬふ……んぅ……ふっ……んんむぅ……」
 当然ながら舌をも絡ませあって、それぞれの口内を柔らかい先端で愛撫しあいながら、官能の高ぶりに身を任せていった。
「ふはぁ……」
 呼吸を挟むため、吸い合っていた唇を一度離す。銀糸を引きながら、交じり合った唾液で煌くお互いの唇を、恍惚としながら見つめていた。
「キスって、さ……」
「?」
「セックスよりも、いっぱい、心を繋げるスキンシップだと思わない……?」
 詠子の顔が、再び近寄ってくる。
 それを、唇で受け止めた瞬間、勢いそのままに、吉川は腰掛けていたベッドの上に押し倒されていた。
(うわぁ)
 露出の少ない服を着ている詠子だが、それでも、その柔らかい身体の感触が乗っていることがよくわかる。
 覆いかぶさってくる重みが、そのまま、詠子の気持ちになっているようで、吉川にとっては、まことにもって堪らない感触であった。
「キミのこと、キスでいっぱい、愛してあげるよ…」
「………」
 言うや、顔中に詠子の唇が躍りかかった。頬、首、瞼、そして、唇と、ありとあらゆる場所に、詠子の柔らかな肉質のある唇の感触が残っていく。
 その場所から高まってくる火照りが、否応なく、吉川の腰に収まる“珍宝”に終結して、その封印を少しずつ解いていった。
「……わ」
 吉川の身体に覆いかぶさっていた詠子の、丁度下腹の辺りにその“珍宝”が押し当たっている。
「キミ、昂奮してるね」
「そりゃあ……するよ」
 この状況で、昂奮を膨らませない方がどうかしている。
「私の裸を見たら、もっと興奮するのかな?」
「そりゃあ……します」
 何故か語尾が、丁寧語になっていた。
「ふふ。じゃあ、ね……」
 悪戯っぽい微笑を浮かべつつ、吉川に覆いかぶさっていた身体を起こして、丈の長いスカートを少しだけたくし上げたかと思うと、両手をその中に入れた。
「“一枚目”に、さよならを…」
 するり、という音が聞こえてきて、詠子の膝元まで白いものが下ろされる。
(い、いきなりそこから!?)
 詠子は、自分の大事なものを隠している最後の砦というべき、下着(白いレースのパンティ)をいきなり脱ぎ放ったのだ。そのまま、くるぶしまで下ろして、片方ずつ足を通すと、その手の中に収まった白い物体は、あえなく後方の床に、ぱさり、と落とされた。


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