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続・天狗屋物語
【SM 官能小説】

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続・天狗屋物語(後編)-9

…うっ…あうっ…

どこか熱っぽく潤んだ瞳をしたケイスケは、唇に噛んだ玉枷のあいだからしきりに嗚咽を洩ら
しながらも、溢れるような唾液を滴らせている。その唾液がケイスケの細い首筋を流れ、鎖骨
の翳りにてらてらと滲んでいる。

ケイスケのものを咥えた蛇は、まるで胴体の全身で呼吸をしているように淫靡な収縮を繰り返
すと、彼の垂れ袋がぐっと窪んでくる。今にも、うねり弾けようとするケイスケのものは、気
持ち悪いほどの濃淡な色合いをした蛇の鱗身の中でかなり肥大している。

そして、その光景のあまりの気持ち悪さに、オレは胃の中のむかつきに耐えられなくなり、
いきなり床に嘔吐をしたときだった…。

突然、ケイスケの白い裸身がビクンとのけ反り、肉棒に咥え付いた蛇の胴体を突き上げるよう
にチンチンがぶるんと痙攣したのだった…。



久しぶりにハルミおばさんと連れだって、いつものカクテルバーへとしけ込む。
ヨシエの行きつけの店なので、ヨシエのその後の様子を見るのも兼ねて来てみたが、最近はこ
こには現れていないらしい。

オレとハルミおばさんは、久しぶりに高級ジンでドライマティーニを注文する。

それにしても驚いたもんだぜ…あのときのケイスケの様相を思い出すとオレは思わず苦笑いを
浮かべた。

「ご機嫌だったわ…私のお蛇さん。久しぶりに若い男の精液ジュースをたっぷり飲ませてもら
って…私が飲みたいくらいだったわ…」なんて言うハルミおばさんの唇は蛇そのもののように
キモイものだった。

あのあとケイスケは、チンチンを糸吊りされたなさけない姿で、堀田の巨根で気絶するくらい
穴を掘られ、最後は例の電流カテーテルを尿道にぶちこまれ、ほんとうに失神してしまったの
だ。もちろん、しっかりとケイスケの憐れな裸の写真を撮り、ネットにばらまいてやるぞと
脅しておいた。


淡い琥珀色の灯りで塗り込められたカクテルバーの狭いカウンターに、オレたち以外に客は
いなかった。酔って頬を赤くしたハルミおばさんは、グラスの縁に粘りつくような厚い唇を
つけ、何気なく燿華…いや、「谷 舞子」という女の話を始めたのだった。


「あの頃、ルシアってSMクラブでは、彼女はまだ新米のS嬢のくせに、ちょっと人気が出て
きたからって、お高くとまった女だったわ…わたしがルシアの受付女だってジイヤが言ったら
しいわね…失礼しちゃうわね…私って、あの歳だったから受付女なんてやっていたけど、若い
頃はストリップ劇場でレズビアン女王様だったのよ…」

まったく、よく言うよ…絶対、ウソにきまっている…とても、ハルミおばさんのブス顔と不細
工なからだからは想像もできないし、信じる奴は、世界中探したっていないね…オレは呆れ顔
でおばさんの横顔を覗き込む。


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