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ある盗撮犯の独白
【ホラー 官能小説】

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ある盗撮犯の独白-3

おろし金で顔を削られるような痛みが続いて、ワイは気を失った。
ワイは地下駐車場で倒れているところを誰かに発見されて保護されたんやけど、警察が事件性が高いということで捜査に入って、ワイの携帯も調べられたんや。
そうしたら携帯のカメラ画像に沢山の盗撮画像が発見されて、ワイは盗撮犯人として逮捕されることになったんや。
わいはスカートの下にもう一つの顔がある姉ちゃんがいたなんて、とっても言えないからどうやって説明しようかって入院してる間に考えたんや。
それでちょうど盗撮した相手の女性が怒って、店屋で買ったおろし金で顔を擦られたとでも言おうかと思ってるんよ。
だってほら、本当のことを言ったら、皮だけじゃすまないことになるから、そう言うしかないやないかってね。
でも、ワイは思うんや。いくら合理的説明をしようと思っても、股ぐらに顔のついた双生児なんてありえないんじゃないかって……。
それでワイは思うんやけど、ワイがあんまり姉ちゃん達のミニスカの中を盗撮したから、そのバチが当たったんやないかって。
ワイに盗撮されて辱めを受けた姉ちゃん達の怨念みたいなものが形になって現れたんやないかと……ワイはそう思っている。
だからワイはおつとめが終わった後は二度と盗撮なんかせえへんで。ほんまや!
あんたらの中でも盗撮している人がおりましたら、やめときなや。
えっ!? な……何がです?
何がですって? そんな馬鹿な!
ワイが今あんたらにこのことを言ったから、ワイが約束を破ったことになるって?
堪忍や。堪忍しておくれや。
あぁぁぁ……なんか寒い気の流れのようなものが体に突き刺さってきました。
看護師さんを呼ばなきゃ……呼び出しボタンはどこや?
だ……駄目や……体が動かれへん!
ド……ドアの曇りガラスに逆立ちした足の陰のようなもんが映ってるやないか。
助けて……助けて……。
あっ……ド……ドアが……

    完   


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