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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第11話-53


「皆さん、おつかれさまでございました。結果はevenでしたが、very very exciting な GAME でございました」
 前期の表彰式を終え、“安広寺”に戻ってきた双葉大学軟式野球部のメンバーと、隼人と、響の二人。楓は、前年度優勝チームの監督であるから、3週間後に行われる予定の“東西交流戦”のメンバー選出のために呼ばれて、法泉市営球場の事務室に残っている。
「これより、明日の朝まで“Free time”といたします。皆さん、フンベツのある大学生ですから、モンゲンはとくにもうけませんが、ハメを外しすぎないように、チュウイしてください。それと、today's dinner はありませんから、各自で用意するなり、どこかで食べてくるなり、するようにしてくださいね」
「「「Sir!」」」
「それでは、カイサン!」
「「「Yes,sir!!」」」
 エレナの言葉を受けて、早速とばかりにワイワイと、メンバーたちが今後のそれぞれの予定を話し合い始めていた。温泉廻りに繰り出そうと言う者、寺院巡りを考えている者、法泉まつりを覗いて見ようという者と、いろいろと分かれているようだ。
 ちなみにエレナは、球場に来てくれていた夫の栄輔と、愛息の裕輔と合流して、目当てにしている温泉に漬かった後、とある料亭での優雅な夕餉を予定していた。
「俺たちは、今日はずっと“上の宿坊”にいますんで、何かあったら、この番号に電話を寄越してください。あと、平屋のキッチンとか、冷蔵庫にある食材とか、自由に使ってもらって構わないんで、そこんとこは遠慮なく」
 一方、隼人と響は、“安広寺”の留守番をすることにしていた。
「四人とも、どうする? 上の宿坊で、飯食うか?」
 留守番役として特に、桜子、大和、結花、航の予定は、確認しておくことは必要だろう。もしも、宿坊で夕飯を取るというのなら、準備もしてあげたいと思うからだ。
「僕たちは、“法泉まつり”の方に行こうかと。着替えと用意だけしてから、すぐに下りますし、帰りも夜になると思います」
「そうか。…まあ、あの辺りは“同衾宿(要するにラブホテル)”もいっぱいあるしな」
「ちょ! 隼人兄ぃ!!」
 デリカシーのない一言に、反駁したのは響であった。
「ああ、それとだな。もし、“法泉まつり”に行くってんなら、御院の姉御が“あれ”を貸してあげなさいって、言われてたのがあるんだ」
「「「「“あれ”?」」」」
「祭りだろ? “あれ”といったら、“あれ”しかないぜ」
 そう言って、ニヤリと笑う隼人の視線は、大和と航の二人に注がれていた。
 平屋の一番奥に、衣服の整理をするいわゆる“衣裳部屋”があるのだが、上の宿坊で着替えと用意を済ませた四人は、平屋で待っていた隼人と響に連れられる形で、そこに場所を移した。ちなみに、他の面々は、四人が上に行っている間に既に準備を整えて、それぞれの予定をこなすべく、“安広寺”を後にしていた。


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