投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

THANK YOU!! 〜 After story 〜
【純愛 恋愛小説】

THANK YOU!! 〜 After  story 〜の最初へ THANK YOU!! 〜 After  story 〜 6 THANK YOU!! 〜 After  story 〜 8 THANK YOU!! 〜 After  story 〜の最後へ

感謝の花束をキミに・・。-1



          エピローグ

                 2年後  日本



「わぁ・・!凄く大きい!こんなに食べられるかな」

「俺達で全部食べる訳じゃないから。皆にも配るって言われただろ?」

「それでも、おっきくなるって!大丈夫かなぁ・・」

「じゃあ瑞稀のケーキだけすっごく薄くすれば?そしたら食べられるだろ?」

「そうか、そうだね・・って、もう!!それじゃケーキじゃないじゃん!拓斗の馬鹿!」

「なっ、馬鹿じゃないし。てか、夫に対して言う言葉じゃないだろそれ。」

「・・っ!!そ、そういうの、ズルい!!」

「ズルくない。本当の事だろ?」

「・・〜っ!!!」

「・・・あのさぁ・・どうでも良いからさっさとケーキカットしてくんないかなぁ・・。」

「出たねー、秋乃ちゃんの毒舌。」

「あの二人も二人で、場所構わずイチャコラしてるし」

「恵梨ちゃん、それ死語っちゃー?」

「え、そうだっけ。まぁ、気にしないで」

「拓って白いの似合うなー。」

「・・・マイペース過ぎないかい。そこの人。」

「全く・・何で私まで・・」

「って言いながら顔緩んでますけどー菜美っさ?」

「千晴ちゃんそれあだ名なの!?」



「・・・なんか、散々な事言われてる気がする・・」

「・・まぁ、今に始まった事じゃないけどな・・」

「そうだけど・・」

「あ、瑞稀。俺からプレゼント」

「え、なになに!?」

「・・ん。」

「・・・・・ちっちゃい・・ブーケ・・?」

「うん。お前に。」

「・・・この花、なんていう花?」

「ホワイトレースフラワー。」

「初めて聞いた・・。凄く可愛い・・。でも、何で?さっきブーケ、投げたよ?」

「だから、お前にだって。」

「・・私に?・・あ、有難う。あと、白い花の中心にある長めのピンク色の花は?」

「ライラックって言うらしい」

「・・・これ、どういう意図で?」

「花言葉から選んだ。今までのことを表現したっていうヤツ。」

「え、花言葉・・?・・・・分かんない、教えて!!」

「・・しょうがないな・・耳、貸して」

「うん!!」


―「・・・・・」


「・・・っ!!」

「どう?伝わった?」

「・・・・・そ、んなの、私もだよ!!」

「・・・うん。」


 〈 チュッ・・ 〉


「・・・全く、本当・・幸せそうだな・・」

「長かったなぁ・・、正直6年の時からドキドキしたさー・・」

「やっと、一緒に居られるんだね・・良かったね、瑞稀」

「・・おめでとう・・瑞稀ちゃん、拓斗くん・・」

「・・・にしても拓の本気で好きな人って、八神だったのかー」



「今更かよ・・愁。」

「アハハ・・。相変わらずだねー・・。」

「あぁ・・、変わらないな・・。」

「・・このブーケ、あとでみんなに見せてもいい?」

「ん?あー・・まぁ、良いよ」

「私達の恋はこうだったって、言いたい」

「あぁ。そうだな。」

「・・・ね、拓斗。」

「ん、どうした?瑞稀。」

「・・ずっと一緒に居てくれて、好きで居てくれて、ありがとう」

「・・・うん。」

「・・これからも、」

「宜しく・・だろ?」

「・・・うん!」




 

このお話は、多分すぐ身近にあると思う。


―・・感謝の中にある初恋


私がもらった花束の意味・・それは、恋だけじゃないと思うんだ。

友達とか、家族とか、仕事仲間とか。

感謝することで、見えてくるモノや分かることがある。

私は、14年かかってそれを見つけることが出来た。

この世界に生まれたことに感謝。

1年生のとき、千晴に出会えたことに感謝。

お兄ちゃんからトランペットを教えてもらったことに感謝。

5年生のとき、拓斗に出会えたことに感謝。

6年生のとき、秋乃に出会えたことに感謝。

ケガをして甘ることが出来たことに感謝。菜美と気持ちを分かり合えたことに感謝。

中学1年生のとき、恵梨に出会えたことに感謝。

部活の先輩や後輩と演奏出来たことに感謝。

中学2年生のとき、鼓笛隊で団体賞をもらえたことに感謝。

中学3年生のとき、阪本から拓斗の気持ちを聞かされたことに感謝。

そして・・高校1年生のとき、拓斗と想いが通じ合えたことに感謝。

才能が開花して最優秀演奏者賞を取ったことに感謝。オーケストラからスカウトが来たことに感謝。家族から、エールをもらえたことに感謝。

オーケストラの仲間が受け入れてくれたことに感謝。

拓斗が、離れてもまだ愛してくれたことに・・感謝。皆が助けてくれたことに・・感謝。

そんな皆や、最愛の拓斗とこれから先もずっと一緒に居られることに、幸せな未来を歩けることに・・・感謝。


こんなに感謝が溢れてる。当たり前のことのようで、当たり前じゃない。

だから、私は全てのことに「ありがとう」って言うね。



  「  The bouquet of gratitude to you...  」


   (  感謝の花束を、キミに・・・。  )



            THANK YOU!! 本編 全編 Fin・・




THANK YOU!! 〜 After  story 〜の最初へ THANK YOU!! 〜 After  story 〜 6 THANK YOU!! 〜 After  story 〜 8 THANK YOU!! 〜 After  story 〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前