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追憶の欠片
【歴史物 官能小説】

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第一夜-6

「…え?え?」

自分を見るなり切な気に眉を寄せて何事かを呟いた青年。
彼はおそるおそるといった様子で腕を伸ばし、あろうことか自分の胸にペタペタと触れてきた。恩人である青年の突然の奇行に、琥珀はどうするべきかわからず戸惑いながらただ彼を見上げてその様子を伺うしか出来ずにいた。

「…いるはず、ないよな」

自嘲気味に微笑む青年はどこか悲し気で、琥珀はその微笑みから目を反らすことが出来ない。

「あの…?」

なぜ彼が自分の胸に触れてそんなに悲し気な瞳をしているのか。状況が全く理解出来ないまま、琥珀はゆっくりと口を開いた。
顔を上げた途端に視線が絡み合う。
琥珀の鼓動が高鳴った。


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