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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈囚獣・銭森麻里子〉-9

『サロトさん、お疲れ様でした……ところで、コイツらには、まだまだ姉妹がいるんですよ』

(!!!!)


専務はポケットから写真を取り出すと、サロトの方に向けた。
サロトはグッタリと動かなくなった美津紀を放置し、専務の傍に駆け寄った。
たった今、性行為が終わったばかりだというのに、その表情はギラギラと血走り、新しい獲物に興味津々な面持ちを隠せないでいた。


『コイツが瑠璃子でコイツが春奈。どっちが好みです?』

『むう……どちらもワシの好みだな!……しかし、どっちが年上なんだ?さっぱり分からん』


麻里子の危惧していた事は現実となった……美人揃いのあおい姉妹は全員が餌食となったのは事実であり、今度は自分の姉妹に狙いが定められた……瑠璃子も春奈もサロト達の存在も知らないし、八代の本性すら知らずに信頼している……。


(こ、これ以上あなた達の好きには……やめろぉぉ!!!)


サロトは手にした写真を舐め、気味悪い吐息を吐いている。

瑠璃子も春奈も逮捕術は不得手であり、八代の協力さえあれば金髪鬼達の〈狩り〉は容易いだろう。

某国の言語を知っているからこそ、この企みを事前に知る事が出来た。
だが、麻里子にそれを教える術など有りはしない。
数日後か数週間後には必ず訪れる危機を、妹達に伝える手段すら持たないのだ。



『さあて、今度は妹に姉の恥ずかしい姿を見せてやる番ですね。サロトさん、巨乳ちゃんをしっかり押さえてて下さい』

(な、何するつもりよ!?やめろぉ!!!)


サロトは美津紀を抱き起こし、後ろから抱えて麻里子の方へ向いた。
専務は麻里子のマスクのファスナーを閉め、その視界を遮った。
もう自分の意思を示す行為は、意味不明な喚きと、頭部を振るくらいのもの。

強かったあおいが性人形のオブジェにされたように、麻里子もまた、オブジェとしてぶら下がる。
鋭い眼光も、威圧的な怒声も、もはや死んだも同然だ……。



『サロトさん。コイツを姦ったら次は誰にしますか?』

「!!!」


専務はしゃがんで麻里子の頭を撫でながら、次の獲物の選定の話をふった。
八代から麻里子の責任感の強さや、妹を想う強さを聞いていた専務は、あえて麻里子の前で話しをしたのだ。

〔自分で決着をつけ、妹達を守る〕

そんな台詞を言っていたのも専務は知っている。
己の力を過信し、自ら墓穴を掘った愚かな姉。
己の未熟さを痛感させ、その最中に肉体を弄んでやろうというのだ。



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