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夕焼けの窓辺
【その他 官能小説】

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第6話-7

左右で強弱の異なる責めに、英里は眉根を寄せて、押し寄せる快楽に耐えた。
そこを弄られる度に、じわじわと感度が高められ、子宮の奥がきゅんと疼くのが自覚できた。
圭輔はわざと口の中にたくさん唾液を溜め、ちゅっ、と音を立てて彼女の乳首を吸うと、離れた彼の唇と赤い突起の間に、唾液が細く長く糸を引いていた。
その淫靡な様子を目の当たりにして、英里の顔はかぁっと赤く染まり、内腿の間に滑りを感じ始める。
行為に没頭していた圭輔も、英里と目が合うと薄く微笑み、やおら身を起こして、彼女の唇に口付けた。
柔らかい唇の間に舌を潜り込ませ、彼女の舌を探る。
英里も遠慮がちに、圭輔の舌に、自分の舌を絡める。
「んっ…はぁ…」
互いの吐く息がどんどん荒くなる。
唇が離れて、彼は再び彼女の体に顔を埋めると、脇の下に舌を這わせ始めた。そこの柔らかい感触は、まるで胸の膨らみのように、心地良い。
言葉少なに、英里の体を貪欲に求める。
まるで、体が勝手に彼女を求めて動いているようだ。
圭輔は熱く滾る体と高なる鼓動を持て余しながらも、頭では冷静にそんな事を感じていた。
どこをどうすれば、彼女が敏感に反応を示すか、指を、手を、舌を…体と五感の全てを駆使して英里の体を探る。
いつも、自分が与える愛撫を、素直に受け止める彼女の反応が愛おしくて堪らない。
腹部の辺りにまでくまなく、唇で愛撫を加えた後、ようやく彼はそっと、彼女の下半身に触れた。
その瞬間、びくん、と、一際大きく彼女の体が震え、太腿に力が入る。
下着の上からでもわかる程、彼女の泉は溢れていた。
布地越しに、圭輔は指を滑らせると、くちゅくちゅとした淫らな音を奏でながら、その染みはどんどんと広がってゆく。
彼が指を往復させる度に、濡れた陰裂の形状がくっきりと現れる。
その窪みに指を沿わせ、少し激しく上下に動かす。
「ひぁんっ!」
湿った布地に、陰部全体を擦られると、英里はつい腰を引いてしまう。
鋭い快感が、上部の突起を掠める度に彼女の体を襲う。
「英里、すごく濡れてる…」
行為を開始してから、初めて圭輔は言葉を発した。
「や、だって…」
圭輔さんが、気持ち良いところばかり触ってくるから、英里は瞳を潤ませながら、そう心の中で呟いた。
自分の意志ではない。勝手に体の中からとめどなく溢れてくるはしたない蜜を抑えられないのだ。
圭輔はふっと、口角を上げて微笑むと、彼女の体の中心、胸元から下腹部までをつぅっと指でなぞる。案の定、英里はぴくりと敏感に反応を示した。
反らされた彼女の白い喉が色っぽい。
「…もっと、乱れた英里が見たい」
耳元に顔を寄せ、熱く火照った英里の体全体に染み渡るような、深みのある声でそう囁きながら、はっきりと存在を強調しているその突起を爪先で掻いた。
まるで芯を持っているかのように、堅くしこっているそれを指先で摘んで揉み解す。
今までとは比べ物にならない程の快感が、英里の体を駆け抜け、びくりと体が震えた。
英里の反応を見て、圭輔は少し力を入れて、そこを強めに摘んだり、指の腹を宛がって擦りあげた。
興奮で膨れた突起に、布地が直接擦れて鋭い刺激を与える。
「あぁ、あっ…はぁ…んっ…」
下着越しでこの有様なら、直接彼の巧みな指に弄られると、どうなってしまうのだろうか。
彼女のそんな思いが伝わったのか、圭輔の手が下着の腹部の方から中に差し込まれ、手の平全体で花びらに触れる。
圭輔が思っていた以上に、そこは熱く、濡れそぼっていた。
また、小さな豆のような突起に指を添えて、小刻みに動かした。愛液に塗れて、指から離れそうになるそれを執拗に追い掛ける。
濡れた薄い恥毛を撫で、指で両側の淵をなぞりながら、到達した蜜壷にそのまま指を2本浅く差し込んで、入り口の辺りを軽く掻き回す。同時に、親指は、敏感な突起を擦り上げる。
鉤状に指を曲げて、少し奥を擦ると、彼女の粘膜が絡みつくように、彼の指を締め付けてくる。
圭輔は英里の表情の変化を観察しつつも、今すぐにでも彼女の中に入りたい気持ちを懸命に抑えつける。
「んぅ…っ…!」
すっかり全身汗と彼の唾液に塗れた英里は、緩やかなその刺激に身悶えた。
無意識のうちに、誘うような腰つきになっている事など、気付くような余裕はない。
圭輔は、下着の中から手を引き抜くと、つぅ…と、透明な彼女の蜜が彼の手を濡らす。
彼の手が離れ、ほっとしたのも束の間、しゅるっ、と衣擦れのような音がして、英里は下半身にほんの少しの開放感を覚える。
片方の下着の結び目を解かれたのだ。
圭輔は英里の両脚を大きく開かせると、赤く熟れた彼女の花園が露になった。
「や、やだ。じっと見ないで…」
何度体を重ねても、そこを見られるのには抵抗感がある。
入浴時に一度、そこを自分で見てみた事があるのだが、あまりのグロテスクさに、すぐ目を逸らしてしまった。そんなところを彼に凝視されているだなんて、耐え難い。
英里は懇願するような瞳を向けるが、すっかりそこに魅入られてしまった圭輔はお構いなしに、両脚の中心へと顔を寄せる。
彼女にとって気持ちの悪いものでしかない、できれば見られたくないその部分も、彼にはたっぷりと甘い蜜を奥に秘めた、咲き誇る寸前の花のように感じられる。
滴る蜜と甘い香りを放つそこに、誘われているかのように心乱され、触れずにはいられなくなる。
圭輔がそこに顔を埋めようとしているのに気付くと、英里の胸の内に以前の羞恥心が鮮烈に甦る。
「だ、だめ、お願い、やめ…、そんなとこ汚いから…!」
顔をふるふると振って、英里は制止を求めるが、とっくの昔に理性の箍を外してしまった彼にとっては今更沸き起こる情欲を止める事など不可能だった。
むしろ、そんな彼女の反応は彼の内に微かだが、確かに存在する支配欲や征服欲といったものを突いてくるのだから逆効果だ。


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