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インスタント・ラバーズ
【痴漢/痴女 官能小説】

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饗宴の夜-7

「ユウキ君、優しいのネェ。そんなに優しくされると、変な気分になってきちゃうわ」
「え、ええ? 変な気分て、なんスか……」
「フフ、何かしらねェ? 体の奥が、疼いてきちゃうのよ」
「疼いたあとは、どうなっちゃうんスか?」
「……男の人が、欲しくなっちゃうの」

 必要以上に顔を近づけて、囁くようにそう言ってやった。
 わたしの手は、もうユウキの股の付け根あたりに差し掛かろうとしている。
 つられて、ユウキの手もいつの間にかわたしの太ももに置かれている。 
 
「……それって、セックスのことッスか?」
「いやねェ、はっきり言っちゃダメよ。恥ずかしいじゃない」
「セックスって、気持ちいいんスか?」
「フフ、わたしは女だから、男の人がどうかは分からないわ。でもわたしは、すっごく……」
「すっごく?」
「気持ちいいし、好きよ」
「カオリさん! 俺も、俺も、セックス、してみたいッス!」

 ユウキはわたしの挑発にたまらずわたしの腰を抱いて、手を股間に侵入させてきた。
 柔和な顔つきはすっかり性欲に支配されて、息荒くわたしの体をまさぐっている。
 男女のやりとりとしては不穏当な、セックス、という単語が飛び交う会話に運転をするコージも気が気でないのか、少々運転が荒くなっている。
 
「あン……! 落ち着いて、ユウキ君。初めてのセックスは、好きな人とした方がいいでしょう? その方が思い出に残るんじゃない?」
「お、俺……! カオリさんが、いいッス! ヤリたいッス!」
「ダメよ、落ち着いて……じゃあ、そうね、わたしが手でしてあげるから」
「手で……?」
「そうよ、手コキ。知ってるでしょう? ほら、その硬くしているモノ、出してみて」

 ユウキは少し恥ずかしそうに、しかし湧き上がる性欲には勝てずにツナギのチャックから勃起を露出させた。
 わたしは、それを見て、思わず目がとろんとしてしまう。
 大きい……! 若さと柔和な顔つきに似合わず、かなりの威容である。
 暗がりの中で、色ツヤなどはよくわからないが、大きさと若々しい勃起の角度だけはわかった。
 わたしは、予想外の勃起の迫力に、おずおずとその幹に手を添えてやった。
 それだけのことで、ユウキはあああ〜っ、などとだらしない声を出した。


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