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続・天狗屋物語
【SM 官能小説】

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続・天狗屋物語(前編)-4

あいかわらず店の外で数匹の野良猫がうるさく鳴いている。
近所のハルミおばさんがよく餌をやっているので、このあたりに集まるようになってきたのだ。

ハルミおばさんは、最近、近くのアパートに引っ越してきた、すこしばかりハイカラなおばさ
んだが、素性はよくわからない。

丸顔におかっぱ頭のダサイおばさんだが、ギョロリとした鋭い目に、オレはいつも鳥肌が立つ
くらいぞっとすることがある。ときどきヒマなときに店の中を覗くことがあるが、爺さんは、
このおばさんがなぜか苦手なのだ。理由はよくわからない。

彼女は爺さんより十歳くらい年下だが、髪は茶色に染め、いいもの食っているのか、少し小太
りの体型にしては、乳や尻の肉づきに色気がある。いつも爺さんのことをジイヤと呼び、オレ
のことをニイサンと言う。

このおばさんは、変わった趣味というか、家でペットとして蛇なんて飼っているのだ。

…あら、お蛇さんって、かわいいじゃないの…なんて平気な顔をして彼女は言うけど、オレは、
爬虫類は大の苦手なので、ときどき彼女のバッグから細い蛇の頭が覗いているときは、背筋が
凍りつくくらい気持ちが悪いのだ。絶対に店には連れてこないようにクギを刺している。


今夜は人通りも少ないので、早めに店を閉めると、取り出した二本目の缶ビールを開ける。
夕方頃、久しぶりにヨシエが爺さんのところにやってきたみたいだが、爺さんは、珍しく体調
不良ということでヨシエを追い払ったそうだ。
最近、爺さんの元気がないのが気になる。やっぱり燿華というか「谷 舞子」の写真を見てか
ら様子が変わったのだ。

保険屋をやっている三十路女のヨシエは、あれからすっかり縄好きの色っぽいマゾ女に変わっ
たが、オレはヨシエのからだに飽きてしまって、最近はあまり相手にしない。

眼鏡もやめて、コンタクトにしたヨシエは、街で見かけても振り返るくらい綺麗になったが、
あそこの穴の奥まで知り尽くしたオレとしては、尻を振りながら歩くヨシエを見ても勃起すら
しない。縛って欲しい…なんて、ときどき電話してくるが、オレは面倒くさいので居留守を
使うことが多い。


オレは、「谷 舞子」の写真を見ながら、いつものように彼女の裸を想像しては、パンツの中
で堅くなりかけ始めたチンチンの幹に撫でるように指を這わせる。彼女を縛ってヒィヒィ言わ
せることを思い描き、肉幹をぐっと握ると、手の中にドクドクとしたチンチンの血流を感じる。


そのとき、不意にハルミおばさんがオレの部屋に勝手に入ってきた。酒臭いが、今夜はいつも
より色っぽい赤い口紅なんて塗っている。

「あら、この女って燿華じゃないの…歳をとったみたいだけど、間違いないわね…」
おばさんは、オレのパソコンに映し出された「谷 舞子」の画像を感慨深く眺めながら呟いた。

「知っている女か…」
「えっ…まあ…若い頃の彼女を少しだけね…ところで、この女がどうかしたの、ニイサン…」

オレはこれまでの経緯を話し、近々この女を仕置き部屋で楽しむことを告げると、ハルミおば
さんは、突然、ねっとりとした蛇のような目つきに変わり、ぜひ、自分も仲間に加えてくれと
言った。どうしても、ハルミおばさんは、燿華…いや、「谷 舞子」と楽しみたいらしいが、
その理由は聞かせてくれなかった。



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