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 祐介さんと別れるつもりはない。いまも本気で愛しているし、結婚したい。でも、和成先生とのこの関係をやめるつもりもない。どちらに対しても後ろめたさはあるけれど、祐介さんがいないと生きていけないし、和成先生がいないと寂しさで死んでしまう。ふたりはわたしの心の別々の部分を埋めてくれる。どちらかがいなくなれば、わたしの心はバランスを崩し、いびつになってしまうのだ。



 「僕だけのものにしたい」ということばはこの上なくうれしいのに、どちらも失いたくないわたしは返事ができない。
 無言のまま、彼の甘い汁に濡れた指を丹念に舌で愛撫した。





END


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