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addict
【学園物 官能小説】

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addict-5


―逃げられない。
和子は自分の非力を恨めしく思った。

聡の舌が和子の口内に侵入してきて、丹念に歯列をなぞる。
「ん、ぅ…」
和子が小さく声を漏らす。
聡を押す手から力が抜けてしまう。

くちゅ…ちゅ…

互いの唾液の混ざった粘着質な音がかすかに響いた。

聡が口を離すと、銀の糸が名残惜しそうに引いた。
それを見た和子は恥ずかしそうに顔を伏せる。

聡が何を思っていきなりこの様なことをしたのか分からなかった。

「先輩…なんでこんなことをいきなり…。やめて…下さい」
和子は頬を紅潮させて言った。

「嘘…今君、すごく物欲しそうな顔してるよ。僕はそれに応えてるだけ」

言って聡が首すじに口づける。

…だめだ…あたしには抵抗出来ない…。先輩がいつもと違うことは分かる。けど…

ぎゅっと閉じていた目を開くと、言葉では言い尽くせない程綺麗な顔がすぐそこにあった。
恋い焦がれてきたその人が、自分の首に口づけている。和子の頭と心臓を麻痺させるに十分な映像だった。現に心臓は狂った様に脈打ち、頭は全く働いていない…ただ、彼の豹変ぶりが心の隅に引っ掛かっているだけだった。

聡が和子のブレザーを剥ぎ取り、ブラウスをたくしあげると、淡い水色のブラジャーが露わになった。

「!先輩、駄目…です」

恥ずかしさに身を捩って反抗するが、そんな反応はかえって聡の嗜虐心を煽るだけだった。

「駄目じゃないでしょう…」
甘い声で囁かれ、ときめいてしまう。和子は思う。この人の声は、余りにも甘美で危険な呪文だ。
聡は和子の両手を左手で掴み、頭の上へ持っていく。
するとズボンのベルトを外し、それで彼女の両手を縛りあげてしまった。

和子は呆然としていた。
足は自由だったが、小柄な自分の上に180cm以上もある聡が乗っかった状態では、抵抗しても無意味だったろう。

和子は為す術なく机の上に横たわっていた。

聡が右手でブラジャーごと和子の胸を揉みしだく。徐々に強く、変形する程に。

「いっ…あ…ぅ…」
開いたままの和子の唇から声が漏れる。
痛いけれど、心地いい様な感じもした。
しばらく感触を楽しんでから聡は背中に手を回し、プチッとブラジャーのホックを外した。
「!きゃあっ」
窮屈そうにしていた胸が制止を解き放たれ、溢れるように零れ出た。
白く、ツンと上を向いた形のよい胸。
Eカップと言うだけあって、和子の胸は質量は十分だ。

あまりの恥ずかしさに和子が耳まで真っ赤に染まった。
手が自由なら必死で隠していただろうが、今はただ、羞恥に耐え、顔を背けるしかなかった。
聡がふたつの膨らみを見て満足げに微笑する。
あまりにも見つめているものだから、和子は恥ずかしくて消えたくなった。

「見ないで…下さい…」
と蚊の鳴く様な声で言う。

「なんで?こんなに綺麗なのに…」

独り言の様に呟くと聡は右胸の突起を口に含み、左胸の突起を指でいじった。


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