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双子よめ
【ラブコメ 官能小説】

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お嫁さんはどっち?-7

「陸の目が凄くヤラシイ……」
 二人ともお医者さんごっこという体を忘れてきているんじゃないだろうか? 普通に恥らう女の子になっているのだが……
 二人が普通の反応をしてしまうと逆に俺が恥ずかしくなってきてしまう。
 胸を触ったことによってハイテンションになってしまい、色々と悪乗りをしてきたが、ここにきて素に戻ってしまった。
「りっくん……?」
 彩菜が不思議そうな顔で俺を見る。や、止めろ……そんな目で俺を見ないでくれ。
「もう終わりなのか陸」
 彩花が不完全燃焼といった顔で言葉を被せてくる。
「あ、いや……なんていうか、もうそろそろいいんじゃないか?」
 保健体育の勉強が出来たのかと言われれば、出来てないとしか言えないが、俺個人で言わせてもらえば――女の身体の柔らかさを知ることが出来た。
 そういう意味で言えば勉強になったのかな?
「もう終わるんですか? 私としてはまだやりたいのですが……」
「あたしも、もうちょっと陸に弄って欲しかったな」
「いや、もうほんとに終わりでいいだろ。それ以上やったら――」
 俺の理性が持たなくなってしまう。すでに遅いような気もするが、それでもダメだ。
 これ以上いったら、超えてはいけない一線を越えてしまいそうだから。そういうのは俺がちゃんとケジメをつけてからじゃないとダメだろ。
「……私は構いませんよ?」
「ああ、あたしも別にいいぞ」
「うぐ……っ、そ、それでもダメだんだ!」
 もうさっきのハイテンションの俺は居ないんだ! 今は普通のヘタレの俺しかいないんだ!
 だから情けないと言われようと、ここは引く! 引くのが正解なんだ!
「……分かりました。今はりっくんの思い通りにしておきましょう」
「凄い含みのある言い方だな……」
 後で、何かする気満々ですよって言っているようなものだぞそれ。
「当たり前です。これもりっくんがヘタレなのが悪いんですよ」
「そうだな。陸が早いことどっちかを決めれば、こんなことにはならないのにな」
 相変わらず返す言葉がないよ。それを言われてしまったら、本当に何も言えなくなってしまう。
 俺がヘタレだというのも事実だし、早く決断を下せば二人がこんなことをしなくても済んでいるだろう。ほんと、俺って奴は――
「まぁ、そこがりっくんのいい所なのかもしれませんけど……」
「あたしらとしては、ちょっと……な」
「マジですいません」
 ただ謝ることしか出来ないとは、本当に情けなさすぎるな。
「ふふ、別に責めてはいませんよ」
 フォローをされればされるほど、責められている気分になってしまう。彩菜の奴、もしかしてわざと言っているんじゃないだろうな?
「じゃ、じゃあ……なんか中途半端になってしまったが、今日の勉強会は終わりな」
 彩菜に真意を確かめるのが怖くて、話しを無理やり終わらせる。とりあえず今日のところは、これで退散をしよう。
 このまま此処に居ると二人のペースになってしまうからな。
 早く一人になってゆっくりと落ち着きたい。
「おお。また今度ジックリと勉強、教えてくれよな」
「……あぁ」
 彩花の言っている勉強が普通の勉強であることを祈りたいものだ。
「りっくん。玄関まで送りましょうか?」
「いや、そこまでしてもらわなくてもいい」
 別にこの家に来るのは初めてってわけじゃないし、俺の家も隣だからわざわざ付いてきてもらう必要もないだろう。
「そっか。だったら、おやすみなさいりっくん。そしてまたね」
「ああ。またな彩菜」
「陸、あまり夜更かしをすんなよ!」
「彩花。お前もな」
 軽く二人に手を振り、青葉家をあとにする。そして数歩歩いて俺の家へ――
「……はぁ。疲れた」
 普通の勉強ならここまで疲れることは無かったはずなのに。
 何故か保健体育の勉強をすることになって――俺も変にテンションがあがってしまってバカなことをしてしまって……
「俺は最高にバカ野郎だな」
 二人の胸を揉んで楽しんで、乳首まで摘んで弄り倒すとは最低のクソ野郎だよ。
 ここまで自己嫌悪に陥るのは久しぶりかもしれない。
「はぁ……仮眠でも取って頭を休めよう」
 これ以上起きていたら、思考の悪循環を起こしそうだからな。こういう時はとにかく寝てしまうに限る。
 寝てしまえば、その間は余計なことを考えなくて済むから。
「……お休み」
 ベッドに身体を投げ出し、軽い眠りにつく。先ほどのことを思い出さないように……

「……んっ」
 俺は何をして……あ、そうか。あの二人に勉強を教えて、自分の家に帰ってきて寝たのか。
 時計を見ると二時間ほど眠っていたようだ。


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