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『めだかボックス』
【二次創作 官能小説】

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安心院なじみの浅慮な挑発または球磨川禊の命知らずな性衝動-2

 「そんなわけで、しばらくは僕と二人きりだ」
 『おいおい。僕だって健全な高校生男子だぜ。二人きりになんてなって、大丈夫なのかい』
 さきほどのおかしな小芝居などなかったことであるかのように元の調子に戻っている球磨川が、どの程度本気なのかが全く図れない態度でそんな挑発めいたことを口にした。
 「男も女も僕の前じゃ平等だ。それはともかく、ならば僕は襲われちゃうのかな、球磨川くん?」
 なじみが嘲りを含ませた微笑とともにそんなことを言った、次の瞬間──
 唐突に、なじみの身体を、彼女の腕ほどはあるだろう巨大な規格の螺子が、貫通した。
 『据え膳を食わねば男の恥だぜ』
 「……へえ」
 だがもちろん彼女は安心院なじみだ。胴体を螺子が貫こうと死ぬことはない。その螺子は球磨川が出現させた、『大嘘憑き(オールフィクション)』の発動のためのプロセスである。
 『きみのスキルをなかったことにした』
 前髪が絶妙な影を作り、瞳の感情をその影に隠した球磨川が、笑みを浮かべた唇からそう宣告した。
 「球磨川くん、きみがいたいけな少女に襲い掛かるような野獣だったとはね」
 『誘ってきたのは安心院さんのほうだぜ。僕は悪くない』
 言いながら更に螺子を増やす球磨川。なじみの両手が彼女の頭上で固定され、フローリングに寝そべった姿勢で拘束される。
 そしてそんななじみを見下ろすように、球磨川は席を立って、なじみの傍らに仁王立ちになった。
 『いいポーズだね、安心院さん。一京分の一のスキルは使わないのかい』
 「スキルをなかったことに、か。これじゃあ『手の舞足の踏むところを知らず(スタンディングオベーション)』も使えない。畏れ入ったぜ。この次にきみとやるときは気をつけることにするよ」
 文字通り成す術のない状態であるにも関わらず、こちらもまた、言葉の本気さが全く読めない。本来であれば貞操の危機なのだが、しかしなじみの様子にはそういう危機感がまるでないのだ。その気になればすぐにでも逃げられるからか、処女も非処女も平等に同価値だからか、或いはその両方か。
 そんななじみの本心になど構うことなく、球磨川は仰向けのなじみの横に跪くと、彼女のバストの上にそっと手を乗せた。
 興奮した様子も、悪びれる様子もなく、まるで足元にじゃれついてきた猫を撫でるかのように自然な所作で、球磨川はその手に若干の力を入れて乳房を弄くり始める。
 最初は片手だったその行為はやがて両手となり、緩慢だった動きも、少しずつ激しくなっていく。
 しばらく乳房の感触をつまらなそうに楽しんだ球磨川は、そのままブラウスのボタンに指をかけた。
 「性急だね。焦る男はモテないぜ」
 『焦らなくてもモテないよ』
 へらへらと、薄気味悪く笑う球磨川。
 ニヤリと不敵に笑うなじみ。
 およそ営む男女が向け合うそれとは思えない欺瞞的な笑顔を二人はぶつけ合う。
 ブラウスのボタンが、一つ、二つと上から外されていった。片手を頬にでも当てながらもう片方の手一本で外しでもすればスマートな印象にもなるのだろうが、そこは球磨川禊。あまりスマートとはいえない両手を使った所作で、辿々しくそれは行われる。
 とはいえブラウスの開放は順調に進み、やがてなじみの胸元は大きく開かれた状態となった。
 『んー。ズバリ、Eカップだね』
 「残念、Fだぜ。別にEにすることもできるけどね」
 豊満なバストを覆うものは残すところブラジャーのみである。球磨川は特に躊躇うこともなく、派手すぎない程度にフリルがついた、その可愛らしい下着のフロントホックに両手を伸ばす。
 『可愛い下着だね。安心院さんでもこういうのつけるんだ』
 「お洒落は女の嗜みだぜ、球磨川くん」
 パチンと音を立てて、然したる苦労もなく、その下着も外れた。
 腹部を貫いて聳えるプラス螺子の庇の下、紫外線を受けつけないスキル『色即是空(カラーリングキャンセラー)』により陶器のような白さを保つなじみの肌が、その豊満なバストの先端すらも全て露になる。
 球磨川が、徐に右手をなじみの脇腹に当てた。そしてそれを、這い寄るように下から上へと移動させ、優しく撫でる。


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