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Twin's Story 3 "Mint Chocolate Time"(改訂版)
【兄妹相姦 官能小説】

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民宿-5

 明くる日もよく晴れていた。
 「二人とも寝不足なんやろ?」貧相な卵焼きを口に運びながら、ケネスがおかしそうに訊いた。
 「え?」マユミが恥ずかしげにケネスに顔を向けた。
 「そういうお前も目が赤いのはなんでだ?」ケンジがケネスを睨みつけて言った。
 「え?おかしーな。昨夜は疲れて早うにぐっすり眠ったはずなんやけど・・。」
 「嘘つけ。」
 「な、なんやねん。」
 「お前の布団の下に丸められたティッシュが山ほど隠してあったのを俺は知っている。」
 「えー、ケニー、夜中に一人エッチしてたのー?」マユミが口を押さえて言った。
 みそ汁の椀を心静かにちゃぶ台に置いて、正座をして居住まいを正したケネスは二人を交互に見ながら言った。「あのな、マーユ、同じ部屋で、恋人同士が、夜通し愛し合ってる状況で、心安らかに眠れると思うか?」
 「えー、知ってたの?」
 「おまえら、わいの知ってるだけで四回も繋がったやろ。」
 「え?五回じゃなかったっけ?」マユミが言った。
 「五回もイったんかいな!マーユ!」
 「だって、ケン兄がやめてくれないんだもん・・・。」
 「俺のせいかよ!」ケンジが口からご飯つぶを飛ばしながら言った。
 「まったく、人の気も知らんと・・・・。」ケネスは再びみそ汁の椀を手にとって、わかめくずと小さな麩の入ったみそ汁をすすった。
 「ごめんね、ケニー。あなたを眠らせないつもりじゃなかったんだよ。」
 ケネスは一転爽やかな表情で言った。「ええねん。わいな、ケンジとマーユがああやって熱々の関係である証拠、見せられると、めっちゃ嬉しくなんねん。わいこそ、こそこそ二人のことのぞき見したりしてすんまへんでした。」
 「俺も悪かった。もっと気を遣うべきだった。すまん、ケニー。」
 「かめへんて。それにな、何もなしに一人エッチやるのに比べると、もうその興奮の度合いが全然違うねん。何しろ目の前で、惚れ惚れするぐらい美しい男女がセックスし合うんやから。AVやエッチ本なんかとは比べもんになれへん。最高のオカズやねんで。」
 「役に立てて嬉しい。」マユミが言った。
 「ううむ・・・これを役に立つというのかどうか・・・。」ケンジは頭を抱えた。

 三人は砂浜に腰を下ろして、清々しい朝の海を眺めていた。
 「気持ちいいねー。」マユミが大きく伸びをした。
 「そうだな、まだ朝のうちは人も少なくて、気分いいな。」
 「ケンジ、もう高校総体も終わって一息っちゅうとこやけど、卒業したらどないするつもりなんや?」
 「俺か?俺、水泳ばっかやってきたから、大学でも続けられればなって思ってる。インストラクターとか、指導者としての技術を身につけたい。ケニーは?」
 「わいはショコラティエになることが運命づけられとる。」
 「店を継ぐんだー。偉いね、ケニー。」マユミが言った。
 「でも、それって、おまえ納得してるのか?違う仕事に就きたいとか、思わないのか?」
 「幸か不幸か、わいはずっと前からこの目標は変われへん。別に親父やおかんに気い遣っとるつもりはないねん。わいも純粋にチョコレート職人になりたい思とるから、その道を選ぶだけや。」
 「そうか・・・。」
 「マーユは?」
 「あたしはね、経済とか流通とか経理とかの勉強がしたい。だから進学する。」
 「二人ともちゃんと先のこと考えとるんやな。」ケネスは空を仰いだ。
 「さて、」ケンジが立ち上がった。「一泳ぎしたら、荷物まとめるか。」
 「そやな。昼前の電車に間に合うようにな。」
 「マユ、おいで。」ケンジはマユミの手をとった。マユミも立ち上がった。
 「ケン兄、もう背中痛くない?」
 「うん。昨日よりずいぶん痛くなくなった。」
 「良かった。」
 「もう、ボート使わへんのか?」ケネスが悪戯っぽく笑って言った。
 「気を遣わないでくれ、ケニー。」
 「確かに今からくたくたのへろへろになったら、帰るのん、大変やからな。」
 「そうだよ、またあんな思いをしてボート膨らませなきゃって思うと、気が遠くなる。」
 「いや、そういうことやのうて、おまえ、ボート膨らました後が大変やんか。」
 「なんで後が大変なんだよ。」
 「大変やんか。ボートに乗ったら、またおまえらあんなことやこんなことして激しく愛し合うに決まっとるやん。昨日も昨夜もそやったけど。」
 「大きなお世話だ。」
 「さすがにこれ以上愛し合ったらくたくたのへろへろやろ?」
 「それについちゃ心配いらないよ。」ケンジはマユミの手をとって海に向かって走り出した。
 「ほんま。タフっちゅうか、元気っちゅうか、絶倫っちゅうか・・・・。」ケネスは腰に手を当てて一つため息をついた。「わいも負けてられへんな。って、独り身でどないせえっちゅうねん。」ケネスは一人突っ込みをかまして、二人の後を追った。「待ってえな!わいもまぜたって!」
 マユミが波打ち際で振り向き、飛び跳ねながらケネスに大きく手を振った。「早くー、ケニー。」


Twin's Story 3 "Mint Chocolate Time" the End

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