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おんぶおばけ
【同性愛♂ 官能小説】

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大ちゃんと-4

そうしているうちに、僕は急に恥ずかしくなり、「もういいから降ろして」と優しく言うと、大ちゃんはゆっくりと、僕を下におろし、優しく立たせてくれた。

僕は何かとても悪いことをした様に感じて、取ってつけたようにあわてて「あ、今度は僕の番だ、おんぶしてあげるよ」と言うと、大ちゃんは首を横に振り「とんでもない、いいよ、そんな事駄目だよ」と云って断られた。

きっと大ちゃんは自分が僕よりも劣等な人間で僕なんかにおんぶしてもらう立場にないと思っていて、実は僕も口ではそう言ったが本当はそんな事 − 大ちゃんをおんぶする?僕の倍ぐらい重いしそんな力も無いし − をしたいなどとは絶対思わなかった。

僕は大ちゃんよりずっと軽くて、体重は半分ぐらいしかないし、華奢で力が無いけど頭が良くて高貴な人間で思う存分下等な人間に甘えていいのだ、等と心の中で見下していた。

大ちゃんなんか僕をおんぶするのが当たり前で僕が味わっている様なこの快感を大ちゃんごときは味わう事は出来ず、僕を気持ち良くさせて僕に甘えてもらえる事でかえって嬉しいと思うべきだなどと考えて。

僕はその日1日中気持ちが良くって。その後僕はすっかり大ちゃんにおんぶしてもらうのが癖になって、誰もいない公園やちょっとした広場で大ちゃんにおんぶをおねだりしていた。大ちゃんも何時も僕のわがままを聞いてくれて、お願いする度に優しく「いいよ」と言ってくれた。


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