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愛のない1時間の契り
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愛のない1時間の契り-1

0

ああ、こうして今日も愛のない契りをひとつ交わすのか―


1

私は17歳の時、強姦にあった。
いつもどおりの道で、いつもどおり塾から帰ってるとき、知らない男2人に、私の純潔は散らされた。
処女を喪失する瞬間は恐怖と痛みで頭が真っ白になり、ただただ「助けて」「許して」と泣きじゃくっていた。
だが、私はあろう事か、腰を振らされるごとに、奥へと突かれるごとに全て快感へと変わって行ってしまったのだ。
グチュグチュと卑猥な音をたてながら、自分の身体が快感に染まっていくのを楽しむようになってしまった。
喘ぎ、ねだり、また喘ぐ。
私はこの日、私であって私でないなにかを見つけた。
そして、その私はほかの人の前では決して開かれることはない、開かれてはいけないパンドラの箱へとしまわれた。


2

時は流れ、私は20歳になった。
大学に籍をおき、小学校の先生になるため、教育学部で勉学を積んでいた。
そして、バイトも始めた。
そのバイトとは―AV女優。
既に色欲狂ばりの快感追求者になった私は、自分の指や玩具だけではもの足りず、この業界でその欲求を満たすことにした。
先の強姦にて処女を散らしてしまった私は愛のないsexに抵抗もなく、むしろ、快感を手に入れさらにお金まで貰えるという、絶好の場所と思っていた。
勿論親には内緒であるし、友達にも言わない。
そして、今日も私はこの聖地へと足を踏み入れた。




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