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林檎の華
【SM 官能小説】

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林檎の華-5

ストリップ劇場の他に国道沿いに食堂を運営している館長だったが売り上げはどっちもどっち…
何とか二つ掛け持ちで双方運営できているというようなお話を前から聞いている。

ところが食堂の方は別れた奥さんが居座っていて、こっちは今でも奥さんがやっているという。
そうして劇場が跳ねたらその食堂に帰るわけだけど、別れた奥さんとひとつ屋根の下に暮らしていて、どんなものなのか私には想像できない。

とにかく、その館長が自分の住居にほとんど帰らず私の部屋に同居していて私はその堕退的な雰囲気を楽しんでいた。
他人に侵害されながらもその環境が豊かに思えるのは私の特権みたいなものだ。

それに私自身は館長を自分の愛人であると考えている。
男なしで生きては行けないような性質ではなかったけど、この人ならかまわないと思い始めたのだ。

いかに不運で理不尽な環境にあっても自分でそうしている以上、責任は自分にあるのだから愉しまなければ損なわけだし、楽しくなければまた別の場所に流れてしまえばいい。

館長はそれを聞いて、男らしい考えだと枕草子に頷いていた。

ショーでは次の出番のための早変わりがあるので例の「縄ブラ」を使っているけど、セックスする時には本当に縛ってもらった。
気持ちいい事好きだけど、私にとってセックスも稽古の一環なのだ。

「セリの真ん中でそれをしてみましょうよ。」

縄目に振り分けられた両方の乳房を揉みあげて、乳首を両側に引っ張る。

「あぁんっ…」

私は苦痛と快楽の声をあげて背中を反らせた。
どこまでが演技でどこからがプライベートなのか私にも分からなくなってきた。

「今度はお客に両方から引っ張らせるの…」

中学生の時に二人の男子生徒に片方ずつ乳揉みの刑にされた事を思い出す。

「ねぇ、脚を持ち上げて…
それから片方の手でおマンコ擦って見せるのよ。
んっ…あっ…気持ちいい…」

ストリップは水曜日が休館だった。

休みの日は一日中二人でこんな事をしている。
私の体を考えられる限り凌辱して、どうすれば他にないものを得られるか試行錯誤が繰り返され、肝心な挿入から射精という行為は常に後回しのセックスが続くのだった。

昔は「まな板ショー」というのがあったそうだ。
踊り子が客席から選んだ何人かの男性に実際に挿入させてセックスショーを観せるというものだった。

今でもどこかでしているかも知れないけど、うちでは公安がうるさいので出していない。

「ねぇ、まな板の代わりにバイブ使うってどうかしら?」

ステージの上に縛られて引き出された私は鞭に追い立てられてセリの中央まで逃げ込んでくる。
そこで館長は私の髪を掴み、後ろに引いた縄をぎゅっ…と引きながら座らせる。


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