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林檎の華
【SM 官能小説】

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林檎の華-4

「そう言われても私はその趣味がないもんだからね…
以前は専門のスタッフがいたんで任せっきりだったから、私しゃ縛り方が分からないんだよ。」

「本でも買ってきて、真似てみましょうよ。」

モギリのおじさんがすぐに自転車でコンビニまで走って、買ってきた雑誌の写真を見ながらあぁでもないこうでもないと女の縛り方を真似てみる。

鏡で見たら少々イビツではあったが肌に食い込んだ綺麗な縄目にうっとりとしてしまう。
お尻にオイルを塗っておけば鞭で打った時に音がするんじゃないかしら?
イヤだサラダ油なんて…
お尻が真っ黒に焼けちゃうじゃない。
ベビーオイルからサンオイル。
いろいろ試してみたが後のショーで他の踊り子さんが滑るので、なぜかマヨネーズに定着した。

「カブリ付(最前列)のお客さん、きっと変な顔するわよ。」

「林檎ちゃんのお尻、おいしそうで食欲そそるんじゃないか?」

鞭打ちにはやはり無理があった。
私がSMショー専属ならばお尻やオッパイを打たれても構わないのだけど、ショーは約一時間ほどあるのでどのみち、衣装を着替えてもう一度踊らなければならないのだ。
それで鞭は形だけのものにして、他に何か考えなければならない。

緊縛にしても、いつまでも素人作りではなく見た目に美しくバリエーションも考えたい。

「館長…このまま犯してみてください。」

「いいのかい?」

「縛られて快楽に堕ちるって、身を持って体験してみたいんです。」

そうして、汗まみれになってショーの演出を考えてるうちに私と館長は懇ろな仲になっていった。
踊り子たちは先に帰ってしまい、モギリのおじさんが見てる目の前で縛りつけらるた私は館長に股を開いてみせた。

熱い体にステージの硬くて冷たい感触が心地よくて、絞め込まれた赤いロープは肌にぎゅっ…と食い込む。

稽古とはいえ、もうぐっしょり濡れてしまった私の股間は与えられた館長のペニスに震えた。
人前で裸で踊る女は男を受け入れるのなど久しぶりの事だったのだ。


「あぁっ、見てる…見られてる…」

ぎしぎしとお尻を舞台に押し付けられて縄目から溢れ落ちる乳首がつんっと上を向いて揺れている。
奥深く突かれるたびに胸から後ろ手に縛られた赤いロープが色褪せて、また私の肌を締め付けた。

「あぁっ…もうダメだ…
すまん、もう限界だよ…」

おへその上に白い体液がぴゅぴゅっと噴きつけられた後、赤黒いその先端のかすかに入った亀裂からどろりと流れて落ちた。

おちんちんがこんなに美しく見えたのは初めてだった。
女はセックスしていなければいけない…
人に見せる艶かしさを維持できないのだ。

私の住むアパートは劇場が借りてくれたもので他の踊り子たちも同じアパートに住んでいた。
館長はよく私の部屋に泊まって帰ったのだが、正式には館長の住むところはないと聞く。


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