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夕焼けの窓辺
【その他 官能小説】

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第3話-11

正面に立つ彼の精悍な面差しを見つめていると、彼女の視線に気付いたのか、圭輔は英里に甘い声で問い掛ける。
「…気持ちいい?」
最中にあまりこういう無粋な事は聞きたくないが、今回は彼女に自覚させなくてはならない。
どれだけ、自分が彼女によって満たされているのかを。
「え?…あ…」
突然の質問に、英里は咄嗟に反応できなかった。
頭で理解できていても、露骨に言われると恥ずかしくて言葉が出てこない。
乱れた自分の姿を見せたくない反面、もっと触れて欲しいと感じている自分も確かに存在していて……本当の自分がわからなくなる。
「俺は、すごく感じてる」
圭輔は英里の手首を掴み、膨らんだそこに無理矢理触れさせる。
衣服越しとはいえ、初めて手で感じる男根の感触に、英里の大きく胸が高鳴った。
「どうして…?私は、何も…」
「別に…俺は英里に何かしてもらいたいなんて思ってない。英里がして欲しい事、俺がしてあげたい事をして、感じてくれたらそれで満足なんだよ」
薄く開かれた英里の下唇を軽く挟むように口付けると、圭輔は彼女に笑みを見せる。男性の色香を感じる、野生的な微笑み。
「久しぶりだから、少し慣らした方がいいかもな」
そう言って、蜜壷に指を挿入していく。
途端に、圧迫感が彼女を襲う。
彼女の中の指を動かして、膣壁を擦ると、それに合わせて英里の体がびくびくと震えた。
「だから、感じてる声、もっと聞かせて?」
指をくの字に曲げて、彼女の中のある部分を擦ると、英里の体が戦慄く。
「はぁぁっ、あぁ…っ」
彼の言葉に促されてか、抑え気味だった彼女の声が少し高くなる。
細くて長い彼の指が自分の中で蠢いていると想像するだけで、彼女の感覚がより研ぎ澄まされる。
顔を赤らめ、快楽に蕩けてまるで泣きそうな表情の英里に、圭輔の気分もますます高揚してくる。
自分が与える愛撫に素直に反応してくれる彼女が、愛おしくてたまらない。
指を1本増やし、2本の指で彼女の中を掻き回すと、ぴちゃぴちゃという淫水の音が部屋に響く。
そこはもう十分過ぎる程に潤っており、受け入れる準備は整っているようだった。
指を引き抜いて、絡みついた彼女の愛液を舌先で舐める。
溢れた蜜は、彼の手の平まで濡らしていた。
ゆっくりと舌を這わせるその仕種に、英里は目を奪われた。
切れ長の目の視界の端で、英里を捉える、圭輔の瞳。
男性なのに、何故かとても妖艶で…。
自分の愛液を舐められているなんて恥ずかしいのに、体の芯がたまらなく熱くなる。
圭輔はスーツの上着を無造作に床に脱ぎ捨て、ネクタイを緩めた後、乱れた英里の姿を見つめる。
セーラー服とブラがたくし上げられ露になった白い胸元、ほんのり色づいた肢体、うっすらと涙が滲んでいる瞳で、自分の顔を不安そうに見上げていた。
もう、絶対に衝動は抑えられない。
「…挿れるよ」
短く、そう一言告げただけだった。
ぼんやりと虚ろな瞳の英里は、軽く頷く。
英里の片足を掴んで上に持ち上げると、下着を横にずらして、圭輔は自身を彼女の入り口に宛がう。
スカートで隠れていて、繋がろうとしている部分の様子は確認できないが、硬い感触が触れているのがわかり、英里は身を固くする。
「力、抜いて…」
そして次の瞬間、彼女の中へと突き立てる。
「あくっ…」
まだ、二度目の彼女の中は、処女のままのようにとてもきつい。
柔らかく温かい肉襞を掻き分けて、彼自身を埋めていく。
若干の痛みを伴って、英里は彼を中へと迎え入れた。
「…平気?」
耳元で響く、圭輔の低い声。
「…はい…」
吐息交じりに、小声で英里は返事をする。
その言葉を聞くと、圭輔はゆっくりと抽送を開始した。
規則的なリズムを刻んで彼女の中を進み、徐々に慣らしていく。
所在なさげに空を掴んでいた彼女の両腕を、彼は自分の首の後ろに回させ、自分の腕は彼女の腰へと回し、体をさらに密着させる。
「はぁぁっ…」
甘く切ない彼女の吐息が、圭輔の首筋を掠める。彼の情欲をますます昂ぶらせる。
英里の耳朶を軽く唇で挟んで、キスをするように音を立てて啄ばむ。
彼が自身を出し入れする度に体が上下し、剥き出しのままの乳首がシャツに擦れて、英里の体に淡い快感が走る。
ぎゅっと、彼の首に回した手に力が篭もる。
「はぁ、はぁっ…あっ……ん…」
中に収まっている彼の物が動く度に、英里の体が震える。
浅い抽送をゆっくりと繰り返しながら、圭輔は再び、先程と同じ問いを彼女に投げかけた。
「…気持ちいい?」
「あっ…あの…」
「良くないなら、やめる」
そう残酷に言い放った直後、腰の動きを止めて、彼女の頬に口付ける。
英里の長い髪の毛先を指でくるくると巻いて弄びながら、今度はその髪に口付けた。
彼女の中に収まっている彼の物はぴくぴくと脈動し、波紋のように英里の体に淡い刺激が広がる。
じわじわと、むず痒いような快感が彼女を苛む。
そんな状態で、不意に彼が陰核に手を伸ばしたものだから堪らない。
湧き出した愛液ですっかり濡れ光っている剥き出しの膨れた赤い実を指の腹で擦られ、燻っていた欲情がどんどん高まっていく。鋭い快感が体を駆け巡り、英里は喘ぎ声を上げた。
(私、こんなにいやらしいなんて…)
快感で潤んだ目を圭輔に向けるが、彼は口の端を上げて微笑んでみせるばかりだ。
言葉で、言わなければ続ける気はないらしい。
お願い、私を貫いて…激しく突き上げて…そんな言葉が彼女の脳裏に過るが、彼女の性格上、口に出せる筈もない。
指2本で肉芽を挟み、すり潰す様に扱くと、彼女の体が一度大きく震える。
軽く、達してしまったようだ。結合部から滴る愛液が一段と量を増す。
英里は、か細い嬌声を上げて、圭輔の体に身を預けた。


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