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最後の贈り物
【姉弟相姦 官能小説】

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第1章・初めて結ばれた姉弟-5

(いけない....止めさせないと....)
開けたままになっているドアの間から菜摘と輝のキスを見てしまった遥香はとっさにそう思った....しかし声をかける事が出来なかった....
バイトが予想以上に早く終わり遥香が家に着いた時、バスタオルを巻いただけの菜摘が階段を上って行くのが見えた。
「またそんな格好でウロウロして!」
遥香はそう言いそうになったが輝も外で食事して来る事を思い出して
「輝がまだ帰っていないならいいか....」
そう思い直した。
階段を上ってすぐの部屋が輝の部屋で菜摘の部屋はその奥にある。遥香が何気なく自分の部屋に行こうとした時、階段を上ってすぐ菜摘の足音が止まった。
「えっ?」
妙な胸騒ぎを覚えた遥香はそっと階段を上って行った。階段を上ってすぐ遥香の目に入ったのは、開けたままになっている輝の部屋のドアの間から見えた二人のキスだった....しかも二人とも全裸と言っていい格好で抱き合っている....
(止めさせるなら今しかない....)
遥香はそう思ったが体が動かなかった....
(あなたに二人を止める資格があるの?)
そう囁く声が聞こえた。
(私は....酔って意識のない輝と禁忌の罪を犯した....自分の欲望のままに....そんな私に....二人を止める資格はない....)
遥香は二人に気づかれないようにそっとその場を離れた。
遥香は菜摘の気持ちに気づいていた....だから菜摘が結婚すると聞かされた時は驚いた....しかしすぐに菜摘の気持ちがわかった....好きになってはいけない人を好きになってしまった苦しみは遥香も一緒だった....もしかしたら輝と一緒に暮らしている菜摘のほうが辛かったのかもしれない....それで輝を忘れるために....そう思った....そしてそれが遥香の思い過ごしでない事は菜摘を見ていて遥香にもそう感じられた....結婚してすぐ癌が見つかり....退院してからは菜摘の様子も変わったように見えた....輝への思いに答えを出したように....しかし今回の離婚で....菜摘は奈落の底に突き落とされた事だろう....実際....今の菜摘は以前の菜摘と違って笑わなくなった....以前の菜摘は遥香も羨む位に明るく笑っていたのに....そんな菜摘の心が少しでも癒やされるなら....笑顔を取り戻してくれるなら....そして....何より輝がそれを望むなら....何も
口出し出来ない....遥香はそう思ってその場を離れたのだった....それが失恋につながっても....遥香の思いは禁忌の恋なのだから....叶うはずのない恋なのだから....同じ禁忌の恋なら....せめて菜摘の恋を叶えてあげたい....輝がそれを望んでいるなら....遥香は自分の部屋に入ってベッドの上に寝転がった....



「ナツ姉ちゃん?」
菜摘が唇を離した時、菜摘の真意をはかりかねた輝が口を開いた。
「ハル姉の変わりにしてもいいのよ....」
菜摘は恥ずかしそうに下を向いていた....
「えっ?」
戸惑う輝に
「好きなんでしょ....ハル姉の事が....」
菜摘は顔を上げて輝を見つめた....
「ハル姉ちゃんは家族なんだから....」
そう答える輝に菜摘は笑顔を浮かべて
「いいのよ....隠さなくても....わかっているのよ....好きなんでしょ!ハル姉の事が....一人の女性として....」
輝は小さく頷いた....
「ハル姉はああいう性格だから....もし仮に輝と同じ思いでも....絶対に応えてくれないよ....私はハル姉のように女の子らしい体つきじゃないけど....双子だから....おっぱいの大きさも....そしてあそこの具合も同じはずよ....体つきさえ気にしなければハル姉を抱いているのと一緒よ....だから....私を抱いて....お願い....それとも....やっぱり....私は....魅力ないかな.....」
「そんな事ない!」
輝は菜摘を抱きしめて、今度は輝のほうからキスをした....菜摘も輝の背中に手を回して力いっぱい抱きしめた....


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