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汚れた教室 〜教室長マヤの日常〜
【レイプ 官能小説】

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真夜中の告白-3

 目を開ける。社長はまだ恍惚の表情で、酔っ払いの戯言なのかわけのわからないことを呟きながら腰を振っている。その動きに合わせて揺れる自分の体が、他人のものであるかのように感じた。中身が空っぽの性人形。再び目を閉じる。

 母親が倒れたのは、マヤが大学を卒業した春、この会社に就職した直後だった。それまで少々体調が悪くとも病院に行こうとしなかった母親を、引き摺るようにして近所の病院に連れて行った。いくつかの検査を受けた後、都市部にある大きな病院を紹介された。そこで精密検査を受け、入院が決まり、数十万人にひとりの難しい病気であることを知らされた。完治する見込みは無い。治療をやめれば、母親の命はそこで尽きてしまう。砂漠に水を撒き続けるような虚無感。それでも、たったひとりの身内でもある母親を見捨てることはできない。

 マヤの中で社長が軽く震える。腰を深く沈みこませてくる。

「おおっ……いく、いくぞっ……うっ……」

 体の中心に熱いものが放出される。軽い痙攣が続く。何度か腰を振った後、社長がずるりとペニスを引き抜く。マヤは動く気にもなれず、ぐったりと事務机の上に体を横たえたまま満足げな社長の顔を見上げた。

「ああ、今日は取引先の接待があってな。飲んだ帰りにおまえを抱くというのもいいもんだな……じゃあ、また来週本社で会えるのを楽しみにしてるぞ」

 ズボンを上げてネクタイを締め直し、社長はさっさと教室を出て行った。視線だけを移動させて壁に掛った時計を見る。時刻は午前1時を過ぎている。スカートのポケットを探り、今日の仕事終りに会う予定だった男に「急に体調が悪くなったので会えない」と断りのメールを入れる。すぐに『大丈夫? また連絡待っているよ』と短い返信。手の力を抜く。携帯電話が床に落ちる。

 10月も後半の真夜中、外気がぐんぐんと冷えていくのがわかる。はだけた胸、破れたスカートの隙間からひんやりとした空気が心地良い。教室の白い天井が眩しく感じる。涙が一筋だけ流れた。

 テスト結果の確認、進路懇談、冬期の企画……翌日からの仕事内容を頭の中で追っていく。少しずつ気持ちが落ち着いてくる。明日も午前中からやるべきことが詰まっている。そろそろ帰らなくちゃいけない。体を起こそうとしたとき、静かに教室のドアが開いた。

「えっ……?」

 こんな時間に来客などあるはずがない。社長が戻って来たのか、それとも関係を持っている父親のひとりが訪ねてきたのか。一瞬の間にあらゆる可能性がよぎる。


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