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お日様ジャッジ
【その他 官能小説】

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「偉そうついでに言うと、夕ちゃんの心はとっくに陽ちゃんから離れてる気がするんだぁ〜勘だけど」

 美夜は僕の頭を抱いてよしよしと撫でながら話し、それを聞いた僕の心はスゥッと軽くなる。

 誰にも知られたく無かったし、触れられたく無かった……ゆらゆらさまよって、ぐるぐる巡る僕の感情。
 それにあっさりと触れてきて、じわりと溶かしてしまった美夜はある意味凄い。

「美夜はカウンセラーになれるよ」

「え?そう?」

「うん。楽になった……ありがとう」

 僕の感謝の言葉に美夜は真っ赤に顔を染めて、嬉しそうに笑う。
 僕は美夜の泡だらけの躰を抱き寄せて、赤く染まった顔を見つめた。

 ああ……やっぱり女の子はズルい……こんなに小さい躰なのに包み込むような安心感をくれるんだから。

「美夜の魅力が分からない陽太は究極の馬鹿だな」

「夕ちゃんは美夜に魅力を感じてくれる?」

「感じるよ?」

 僕は親指で美夜のぷっくりした唇をなぞって、そっとソコに口づける。
 はむはむと動かすと美夜は喉を鳴らして笑った。

「先にあがってるから、ゆっくり暖まってからおいで?」

 2人の体の泡をシャワーで流し、僕はバスルームを出る。

 美夜を1人にしたのは、このまま流されてヤルか、それとも止めるか考えてもらおうと思ったからだ。
 勿論、僕は男だからヤりたい……しかし、彼女は『軽々しくセックスしたりしません』と豪語していた。
 今は酔った勢いもあるが、風呂に浸かってる間に少し頭が冷えるだろう。

「夕〜ちゃん♪」

 ああ……冷えなかったらしい。

 バスローブを着た美夜は、ベットの足元から布団に潜り込み、モゾモゾと這い上がってくる。

「美夜……軽々しく誰とでもセックスしたりしませんってのは嘘かい?」

 這い上がってきた美夜は、ぷはあっと布団から顔を出してにっこり笑った。

「夕ちゃんは特別ってのはダメ?」

 目の前で首を傾げた美夜は素っぴんで……それを見た僕は目を丸くしてしまう。

「美夜、素っぴんの方が全然可愛いじゃないか」

 そう、化粧を落とした彼女は華美な部分が消えて、本来の可愛らしさが全面に出ていた。

「ホント?!」

「ああ、本当に……なんか君には驚かされてばかりだな」

 頭の空っぽなお馬鹿さんかと思っていたが、意外と誠実だったし勘も鋭い。
 それに、思っていた以上に……可愛い……うん……美夜って凄く可愛い。


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