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【女性向け 官能小説】

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あたしの友達-2

「今からって、お風呂入ったし面倒くさいなあ」


そう言いながらもあたしは、ブラジャーをつけ、ショーツを履いた。


陽介の誘いを断るなら、このままノーブラでパジャマに着替えるのだけど、あたしには気になることがあったのだ。


それは、広瀬がバイト先の一つ下の女の子に告白したらしい、ということ。


陽介の召集は、きっとその結果を報告するものであるというのをわかっていたからだ。


広瀬、どうだったのかな……。


気になりながらあたしは少しゆったりしたタンクトップにデニムスカートを履いて、軽く化粧を施した。






自転車を漕ぎながら、ぼんやり広瀬の顔を思い浮かべる。


広瀬には悪いけど、振られて欲しい。


現在、あたし達三人の中で恋人がいるのは陽介だけ。


これで広瀬にまで彼女ができたら、肩身が狭くなるのと、三人で集まりづらくなるからだ。


……いや、もう一つある、本当の理由が。


あたしは、広瀬のことを密かにずっと好きだったのだ。


整った顔立ちで女慣れしている陽介に対し、大して目立つ容姿でもない広瀬は、あたし達三人の中で唯一異性と付き合った経験がなかった。


でも、決してモテないわけじゃない。


陽介の隣にいるから若干霞んでしまうものの、明るくて、バカやっていつも周りを笑わせるお調子者の広瀬は、みんなの人気者だった。


スケベなくせにあたし以外の女の子にはシャイで、パッと見は少し怖そうな顔してるけど、笑うと目がなくなるとこが意外に可愛くて。


そんな広瀬がずっと好きだった。


でも、そんな感情を持ってはいけないというのは充分わかってる。


恋とか騒ぐには、あたし達は近すぎた。


ずっと一緒にバカやって、広瀬が「誰それ可愛い」とか、「オンナ欲しい」とか騒ぐ横で、どうして“好き”なんて言えるだろうか。


だから、あたしは他の男に逃げることを選び、そんな心の内なんてまるで知らない広瀬は、その度に無邪気に祝福してくれた。


結局アイツは、あたしのことなんて何とも思っていないのだ。


それなのにスッパリ諦められないあたしは、彼氏に抱かれながらも、心の中で広瀬の名前を呼んだり、眠れない夜は広瀬のことを想いながら、ショーツの中に手を差し入れることを度々していた。



そんなあたしが、無邪気に祝福してくれた広瀬のように、心から「おめでとう」と言ってあげられるだろうか?






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