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【女性向け 官能小説】

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あたしの友達-1

 


『今から広瀬ん家集合』


バスタオル一枚を身体にまとい、お風呂上がりの髪を大判のタオルでガシガシ拭きながら、自分の部屋に入ったあたしは、ベッドの上にポツンと置かれていた携帯がチカチカ光っていることに気付いた。


何の気なしにメール画面を開けば、先ほどのメッセージが絵文字も何もない無機質な黒い画面に浮かび上がっていた。


こんな愛想のないメールを寄越すのは、一人しかいない。


差出人の欄に“臼井陽介”とあるのを見て、やっぱりな、と思わず苦笑いになった。


あたしと、陽介、そしてメールの中だけに登場した広瀬こと広瀬輔康(ひろせすけやす)は、高校からの友達いうか、腐れ縁というか、とにかく三人集まればバカ騒ぎばかりしている仲だった。


あたしは一応女だけど、陽介も広瀬も女扱いなんてまるでしなくて、あたしの前でも平然とえげつない下ネタで盛り上がることはしょっちゅうだった。


今まで付き合ってきた陽介の彼女らとのエッチの内容とか、あたしの初体験の話とか、そんなバカ話を大学生になった今でも、三人集まって酒の肴にして盛り上がるのだ。


陽介も広瀬も、あたしに対して


「お前、ホントは男なんじゃねえの」


と、バカにした口調で笑うことも日常茶飯事だった。


確かにあたしは、女らしさをあまり感じさせない容姿らしい。


胸は限りなくAに近いBカップだし、ガリガリ痩せ型のせいか、女らしい柔らかさもない。


顔だってつり上がった眉に切れ長の目をしてるもんだから、そこらの男よりもカッコいいと、広瀬らにからかわれることもあった。


表には出さないけれど、それがコンプレックスであり、せめて髪型くらいは女らしくしようと大学生になってから伸ばし始めた。


今では肩の下まで伸びた黒髪ストレートのおかげか、彼氏という存在もできたこともある。


まあ、それもとっくに別れて長らく独り身なんだけど……。


それでも広瀬と陽介がいつも遊んでくれたからあたしは平気でいられた。



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