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お日様ジャッジ
【その他 官能小説】

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 数日後

「朝陽!デートしようぜ!」

 久しぶりに彼女に会えた俺は早速モーションをかける。

「嫌」

 やっぱり顔色も変えずに即答。

「何でだよ?」

「陽太とデートする意味が分からないから」

 意味……?デートするのに意味が必要なのか……。

「んじゃ、朝陽が好きだからってのは?」

「はあ?」

 朝陽は呆れた顔で俺をまじまじと見た後、鼻で笑う。

「そう言ったら誰でもオーケーすると思ってるワケ?おあいにく様。私、陽太に興味ない」

 朝陽はそう言って俺の前から立ち去ろうとした。

「朝陽!」

 逃がしたくなくて思わず朝陽の腕を掴んだ時……。

「ひっ」

「!?」

 彼女が小さく息を飲んで体を強張らせた。

「朝陽?」

 しかも細かく震えている。

 何だ?

「どした?」

「……何でもない……離して」

 感情を押し殺した声で言われ、つい手を離してしまった。
 朝陽は俺に掴まれた腕を擦ると、それじゃあ、と言って立ち去る。

 震えてた……怖がっていたのか?
 だよな……無理矢理縛られてレイプされたんだ……怖がって当たり前だよ。
 何やってんだ、俺!?呑気にデートだと?!馬鹿じゃねぇのか!?
 謝るのが先だろう?心から謝って許してもらわねぇとっ!!
 いや、許してもらえなくてもいいから、とにかく謝らねぇと!!

 俺は慌てて朝陽の後を追いかけたが、彼女は何処かに消えていた。

「くそっ!」

 自分の能天気さと馬鹿さ加減に腹が立ち、地面を思いっきり蹴るが、怒りは収まらなかった。

 それから2、3日朝陽を探す為に大学に通いつめたが彼女は見つからなかった。
 そりゃそうだよ、同じ研究グループ以外に共通点ねぇし、その研究も終わっちまったし、彼女の行きつけの店とか、彼女の友達とか知らねえもん。
 知ってるのは携帯番号とメールアドレス……かけても出ないんだけどね……。


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