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Purple woman
【二次創作 官能小説】

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Purple target-11

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ルールーの目が、砂浜の縁の浅瀬に飛び出た岩礁の位置で止まる。


その岩礁の上に腰を下ろし、
入り江の入口そして先に広がる青い外洋をぼんやりとした風情で見つめる1人の男性。


年はルールーと同年代かやや年下といったところ。
やや茶色がかった肩までの長さの髪を頭の後ろでまとめて括っている。

顔立ちは年相応の若々しさとやや鋭い印象を受ける輪郭。
かつてラグナに対して感じた野性的な印象とは対照的だった。


背丈は長身で、同じく長身であるルールー自身と並びあえそうだった。

一見細身の印象を受けかけたが、よくよく見ると身体の要所には絞られた筋肉がついており、自己管理の所産物であることを示している。

少なくとも女が見惚れるのには十分なものだった。


服装は夏の終わりらしく、ルールー同様水着という出で立ちだった。
黒地に緑色のストライプの入ったものである。

そして今のルールー同様、上半身を緑色のシャツを羽織るというさっぱりした格好だった。


そしてルールーの意識の中に一瞬でも強い印象を焼き付けたのは、

露になった身体の前面
鍛えてある証明ともいえる胸板と見事に6等分されていた腹筋。

そして黒の水着の上からでも分かる、下腹部の膨らみだった。











(・・・・・まさかね)



直前まで過去の男のことを思い出していたせいもあり、一瞬同一人物かと錯覚しかけた自分を戒めるルールー。


しかし、今の自分の心境で彼の姿を見たことに何かを感じたせいなのか。


ルールーは無言のまま、
極力音をたてないように気をつけながら静かに彼の傍らに近づいていく。


彼に近づいていくにつれ、海からの潮の香りと風がより濃いものに感じられた。




遠目では分からなかったがこうして間近で相手の横顔を見てみると、
ルールーは自分の内心での予想が間違っていなかったことを確認する。


初対面ではあるものの、 ルールーは彼を知っていた。
日々の新聞やニュースを通じて。




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