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遊戯〜姉妹姦獄
【鬼畜 官能小説】

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〈惨華(さんか)〉-6

(だ、誰か……助けてッ!!!)


意識を失うまで待っていられないとばかりに、オヤジ達は彩未を力任せに抱き上げ、車内へと押し込んでしまった。


『とっとと眠れぇ。ぶっ壊れるまで遊んでやるからよぉ』

『小っちゃくて可愛いなぁ……ふへ…へへへ……』

「ん"〜〜〜!!!」


必死に呼吸を止めて抗う彩未に、聞くも悍ましい台詞が吐かれ、気味の悪い笑い声が浴びせられた。

さっき話し掛けてきた男も、その周囲にいた男も、どう見ても40代から50代の、自分の父親のような奴らばかりだった。
成人女性に興味が持てず、少女に走る変質者である事はすぐに理解出来た。
が、もはや彩未一人ではどうにもならず、酸素を欲する身体は呼吸を求め、昏睡の闇へと自ら落ちていった。


『さあて、お友達にメールを送るかな?』


長髪男は彩未のバッグから携帯電話を取り出し、受信履歴からあの二人を探り出して送信した。


『心配しなくてイイからねぇ。もう会う事も無いんだからさ』

『なんだコイツ、もう泣いてるぞ?』

『ウルウルしてるんだね?萌えますなあ』


長髪男は彩未の文章を真似て急な仕事を伝えると、すぐに二人からは諦めの返信メールが届いた。

家族は友人と出掛けたと思っているし、友人は仕事に行ったと思っている。
そして彩未の非常事態に気付いた頃には、もう取り返しがつかない事態になっているだろう。

眠っている彩未の睫毛は、涙で滲んでいた。
ほんの数秒の間に、経験した事のない恐怖に襲われ、思わず泣いてしまったのだろう。

ミニバンはゆっくりと発車し、田舎の町並みから消えた。
そして彩未の携帯電話は電源を落とされた後、綺麗に拭きあげられてドブ川の淵へと放られた。
もう誰も、彩未とはコンタクトはとれない。
鬼畜達の集団から、逃れる事は出来ない……。




――――――――――――



黴たコンクリートの壁。
あちこちに染みの付いたコンクリートの床。
その床には長さや色の異なる頭髪が散乱し、それらの持ち主は既にココには居ない。

妹を目の前で玩具にされて怒り狂った姉も、最後には食い尽くされてしまった。
願い続けた相思相愛を手にした瞬間、その全てを嬲り者にされた少女がいた。

そして今、床に転がる少女は、大人達の期待に応え、健気にも大輪の花を咲かそうと夢を見ていた。
その素直さ故に、その生まれ持った美貌故に、少女の人生は周囲に決められてしまっていた。
抜群のルックス……将来が約束されたも同然の美少女……しかし、それ故に呼びもしない“害獣達”が目をつけ、捕えて喰おうと接近してきたのだ。
両親や事務所の大人達に守られてきた少女は、自分へ降り懸かる危機すら察知出来ず、一瞬の隙を突かれただけで容易く捕食者の牙に倒れ、巣窟まで引きずり込まれてしまった。



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