最高のターゲット-2
女への復讐手段としてレイプをしたいと思って以来、どんな女を見てもレイプの妄想をしてしまう。会社の女性社員を見てもそれは同じだった。
(あの女をレイプして、レイプされた女ってどうなるのかを見てみたいな…。覆面をして身を明かさずにレイプして日々怯える姿を見るのもいいし、正体を明かした上でレイプして脅し続けるのもいいな…。でもヤルんだったら人妻がいいかな？旦那にバレるの嫌だろうから俺の言う事何でも聞きそうだしな。なら小林雅美だな。30歳で食べ頃だしいやらしい体してる。遊ぶのには好都合だ。しかもイヤラシイ顔してる。エロい女ってゆーのは大抵顔に出るもんだ。雅美は絶対エロいな。女は３０歳越えると性欲が増してくるって言うもんな。雅美はきっと今、ヤリたくてヤリたくてしょうがないぐらい盛ってんだろうな。へへへ、たまんねー。あと新人でもいいな。若い奴はそんな事があったらすぐに会社辞めるだろ。面倒臭くないしな。事務服をビリビリに破いてデスクの上に押し倒して泣き叫ぶ神村優香を犯して、最後に顔射してみたいぜ！中に出してもいいな。若いギャルを妊娠させてみたいわ。)
考えているだけで勃起してくる。毎日そんな妄想ばかりするようになる。
そんなある日の帰宅時、駅で見覚えのある姿を見つけた。以前、痴漢捜査をしていた婦人警官だった。また武史の目の前にいた。
(この電車は痴漢が多いからな。しかし相変わらずエロいカッコしてやがる。完全に誘発してんじゃねぇかよ！汚ねぇやり方だぜ！)
やはりムカムカする。電車が来て押されながらなだれ込む。
(くっ、また密着しちまった！相変わらず臭せぇ香水だ！)
イライラする。ドアが閉まり走り出すとすぐに婦人警官がソワソワし出した。
(早速痴漢かよ。そんないやらしいカッコしてるから痴漢されんだよ！てかこいつ痴漢されるのを楽しんでんじゃねーのか？密かにマンコをビッチョビチョにさせてるに違いない。性癖を仕事で満たしてるんだな。なんて合理的なヤリマン女刑事だ！売女め！)
ふっと鼻で笑う。
が、その瞬間、婦人警官が振り返り睨みつけながら怒鳴る。また隣の誰かがこのエロさに負け尻でも触ったのかと思い、その男の終わった人生に憐れみすら感じた。しかし…。
「あなた、何してるの！！」
「えっ！？お、俺！？」
完全に武史に向けて怒鳴っていた。
「今、私のお尻を触りましたよね！？」
「さ、触ってね〜よ！！」
「事情は次の駅で降りてから聞きますから！」
「や、やってねーよ！！」
必死で否定する武史。矛先が自分に向けられ明らかに動揺した。すると周りに配置されていた捜査員の1人が婦人警官に言った。
「美山、その人じゃない！こいつだ！！」
「えっ？？」
婦人警官の顔が戸惑う。どうやら周りの警官は誰がやったのかしっかりと目視していたようだ。取り押さえられた真犯人はすぐさま認めた。
「す、すみません！！もうしませんから許して下さい！」
「許す訳ないだろ！！」
捜査員達に取り押さえられる。息を荒め男を取り押さえる傍ら、誤認してしまった女刑事はやはり動揺を隠せなかった。痴漢男を捜査員達が身柄確保すると、女刑事はすかさず武史に向かい頭を下げた。
「も、申し訳ございませんでした！！私の見間違いでした！本当に申し訳ございませんでした！」
何度も何度も頭を下げて謝る婦人警官。そして警察手帳を出す。
「私、こういう者でございます。痴漢捜査をしていたんです。見間違ってしまい、本当に申し訳ございませんでした！！」
周りの乗客に誤認を知らせるかのように大きな声で武史に謝る。
「間違いを認めてくれたから、いいですよ。」
大人の対応を見せる。
「改めてお詫びをしに参りますので連絡先を…」
「そこまでしなくていいですよ。これからも痴漢なんてする奴を捕まえてくださいね？」
「は、はい！ありがとうございます！！大変申し訳ございませんでした！」
ひたすら謝り、次の駅で深々と頭を下げて降りて行った。
ドアが閉まり、それでもこちらに向かって頭を下げていた。
「とんだ災難でしたね。」
隣の女性客が話しかけてきた。
「参りましたよ、ハハハ」
笑う武史。他の乗客も誤認された武史に同情している様子だった。
しかし武史が穏やかではないのは言うまでもない。少しでも自分に動揺を与えた事がどうしても許せなかった。睨みつけて来たあの目…、不愉快でどうしても気に入らなく感じた。
(城南署の美山静香か…。フフン、俺に恥をかかせやがって！許す訳ないだろ！決めた。記念すべき初めてのレイプはあの女にするぞ。ヘヘヘ)
そう、湯川武史のレイプのストリーは、婦人警官レイプで幕を開ける事になるのであった。