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濡れた女達
【その他 官能小説】

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第1章-5


「お客さんの指定の家や、ホテルにいってお話しをしたり、
軽くマッサージをしたり、その他にも、色んなお仕事があるのよね」

「でも、それって怖くないですか、知らない人の処へ」

「それは大丈夫みたい、
会員制で、お客さんはそのお店で登録してしっかりしている人だし、
大手の社長さんや、内緒で議員の人もいるくらいだから安心よ。
もし、お相手の方に気に入られれば、その場でチップで2,3万くらい貰えるかも、もっとかな」

「ええっ!そ、そうなんだ、凄いわねぇ」
「お話しするだけでも良いのよ、でもね・・」
「はい?」

「もっとお金が欲しかったら、それは自分次第ね」
「あぁ、なるほど、そういうことね」
「まとまったお金が欲しいなら、覚悟を決めないと」

そう言って百合子は笑いながら、冷めたコーヒーを啜っていた。

美紗子は、百合子の話で或る程度の理解はしたつもりだった。
話を聞いて美紗子は心の中で興奮していた。

多分、こんな美味い話に、何もないわけはないと分かっていた。
しかし、自分次第でいくらでも稼げるということで、美紗子は興奮していた。

パートは時給千円で、一日六時間、月20日働いて十二万円位にしかならない。
これでは、直ぐに消えてしまう。
このままローンに苦しみながら、長い間暮らすのを考えただけで憂鬱になる。

「貴女は綺麗だし、けっこうお客が付いて稼げるわよ」

そう言えば、百合子の指には高そうな指輪や時計が光っていた。
気が付けばイヤリング、ネックレス等・・
そういう自分は安物ばかり・・

美紗子は思った。
報酬が魅力的だが、どうやら、何かがある気がした。
話を聞いただけで、尋常な話でないことは何となく分かる。


しかし、一度聞いたその魅力ある話を消し去ることは難しい。
それほどに、美紗子は金に困っていた。

生活は何とかなるのだが、
洒落た好きな洋服や、ブラウスさえ一枚も買えない自分が悲しかった。





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