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失恋の夜に〜乱れた友情〜
【幼馴染 官能小説】

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失恋の夜〜乱れた友情〜-11

「……愛美、大丈夫?」

「えっ……?」

 目を開けると、狭いベッドのとなりで優介が心配そうに愛美の顔をのぞきこんでいる。まだふたりとも裸のままなことに気付いて、愛美は急に恥ずかしくなってタオルケットを頭から被った。

「あはは、なんで隠れちゃうんだよ」

 優介がタオルケットを捲って笑う。いつもの憎めない表情を浮かべたまま、愛美の耳元で囁いた。

「さっきの愛美、やっぱりめちゃくちゃ可愛かった。なあ、愛美の次の彼氏、俺じゃダメかな?」

 ダメなわけない。愛美がもうすっかり体も心も優介のものになってしまっているのをわかっていて、こんなことを言う。素直に「うん」と答えるのが悔しくて、愛美は拗ねたように優介に背中を向けた。

 その大きな手が、もう一度強く抱き締めてくれるのを待ちながら。

(おわり)


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