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ご褒美2
【コメディ 官能小説】

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ご褒美2-2

 寝室にはセミダブルとシングルのベッドが1台ずつ、枕元のキャビネットボードを挟ん
で置いてあった。
 まだ休む時間には早いので、ユウは部屋を明るくしてセミダブルのベッドの上に寝転び
雑誌を読んでいた。扉が開く気配に振り向くと、さっきまで洗面台の鏡の前で濡れた髪を
乾かしていたアイが部屋に入って来た。
 淡いピンクの生地のパジャマの上から、赤い下着がぼんやりと透けて見える。ユウにと
っては、今までにアイがそんな色の下着を好んで着けていたという記憶はない。
(また何か企んでるのか?)
 アイの奇襲攻撃を警戒しながらも、それを悟られないように、ユウは素知らぬ顔で身体
を起こし、雑誌をキャビネットボードの上に置いて、ベッドの縁に腰かけた。アイも自分
のシングルベッドの方に、膝が邪魔にならないよう少し位置をずらして腰かけ、二人は、
お互いの顔を斜めに向かい合わせた。

「ユウちゃん、今日は早く帰って来られてよかったね」
「ああ、たまにはこういう日もないと参っちゃうよ」
「そうよね、身体を壊しちゃ、仕事も何もあったもんじゃないもんね」
「仕事も何もって、アイがオレの仕事の心配なんてしなくてもいいだろ」
「そんなことないわよ、仕事が上手くいってないと他のことだってダメでしょ」
「他のこと? 他のことって何だよ」
「他のことは、他のことよ。何か文句でもあるわけ?」
「いいや、別に」
「何よ、その言い方、ムカつく。ユウちゃんの身体の心配をして言ってるだけよ」
「身体の心配? ホントにそれだけ?」
「それだけって何よ、他に何があるの?」
「ほら、オレの身体が元気じゃないとアイだって困るだろ、色々とさ」
「何よ、色々って?」
「色々は色々だよ。例えば、その真っ赤な下着とか…」


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