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幼き日の思い出
【その他 官能小説】

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秘密基地と秘密の泉-1

翌日の午前10時ぐらい私達が部屋で夏休みの宿題をしていると恭吾爺が、部屋のドアの前で声を掛けてきた。
「美紀様、由貴様、お友達がお見えになられましたよ」
「あ、歩美さんだ」
「はーい、今、行きます」
私達は、やりかけの宿題を鉛筆をしおり代わりにはさんで閉じた。
部屋を出ると恭吾爺が待っていた。
「歩美さんですよね?」
私は、確認のため聞いてみた
「友山さんのお嬢様です」
うかつにも私達は、歩美さんの名字を聞いていなかった。
「中学生の女の子ですよね」
「ここいらには、友山さんとこ以外お子はいないです。そうかもう中学生なっておいでか……確かに歩美といったかな」
恭吾爺は名前の方を忘れてたらしい。
「客間の方におられます」
客間に向かう恭吾爺に着いて行く
「私達の部屋の方に案内してくださってよかったのに」
「朝食後お勉強なさるとの事だったのでお館様が客間に通すよう言われまして」
「お勉強は、後でもできますから」
「いえ、それは方便で久しぶりに友山さんのお嬢様に会えたのでお館様も奥方様も大喜びで歓迎なさってるのです」
「歓迎って・・・」
「この村には他にお子がいませんから村中が、孫みたいに思っております」
長い廊下を歩きながら話をする
部屋に到着すると歩美さんは、部屋の上座に座らされて数多くの料理に囲まれていた。
「そうか、中学では、陸上部なのか」
「歩美ちゃんは、小学生のころから、かけっこが、早かったね」
祖父と祖母が、歩美さんの近況を根掘り葉掘り、聞き出していた。
歩美さんが、救いを求めるような目でこっちを見た。
「美紀ちゃん、由貴ちゃん、爺と婆に一緒にお話しよう。」
「お爺様、歩美さんと一緒に出かける約束なんです。」
「そんなもん、後でもいいでしょう」
「お婆様、出かけるのが遅くなると帰りも遅くなってしまいますわ」
「遅いと思ったら爺さん、婆さんが、引き止めてたのか」
「恭介!」
出かけようとする私達をひきとめようとするお爺様とお婆様だが、車で迎えに来てくれた恭介お兄ちゃんのおかげでどうにか出かけることができた。

恭介お兄ちゃんは、隣町に用事があってそのついでに私達を途中まで乗せてくれたのだ。
「隣町って歩美さんの行ってる中学も隣町なんでしょ?恭介お兄ちゃんが送って行ってるの?」
「そんなわけないだろう」
「学校までは、スクールバスの送迎があるの」
「ところで歩美、本当に駅でいいのか?」
「ええ、あそこからなら足があるから」
「駅って?この村には、鉄道ないんじゃなかったの?」
「鉄道はないが駅はあるのさ」
「はあ?」
「昔は、鉄道があったの。もう廃線になったけど駅だけ残ってるの」
歩美さんが説明してくた。
やがて私達は、小さな駅の前に付いた。
私達は、恭介おにいちゃんにお礼を言って車から降りた。
歩美さんにつれられ駅内に入り、ホームに入り込む。
小さいけどちゃんとした駅だった。
駅舎があり中央に錆付いた線路があり、線路をはさんで左右にホームがある。
駅以外、周りには、何もない。
「こっちに車を持ってくるから。すぐくるからホームのベンチあたりで待っていて」
そういうと歩美さんは、ホームから、線路に飛び降りた。
1mぐらい高さがありそう。
「歩美さん、危ないよ」
「廃線だから、電車なんて来ないし」
私は高さの心配をしたつもりだったのだが。
反対側のホームにたどり着くと1mの高さのホームをよじ登り始めた。
登るのは、飛び降りたときのスマートさ鼻く、結構苦労して登ってる。
こちら側からはスカートの中のピンク色のパンツが丸見えになっていた。
それにしても車って誰か迎えに来てくれるのだろうか?
私と由貴ちゃんはホームのベンチで待つことにした。
廃線の駅というわりに不思議にベンチは綺麗で埃もかぶっていない。
山の中の駅は風が吹いて真夏だというの涼しいくらいで気持ちがよかった。
「お前ら誰だ!ここは俺が見つけた。俺の秘密基地だぞ。勝手に入るな!」
突然、心地よい静寂が破られ一人の少年が現れた。
中学生ぐらいだろうか?しかし言ってることはまるっきり小学校低学年。
「俺のって・・・ここは、廃線の駅でしょ?」
「元はそうだが今は俺の秘密基地だ。ここは司令室になる」
駅舎を指差す。
「ここは戦闘機の滑走路だ」
錆付いた線路を指差す。
「はあ?」
「・・・バカみたい」
私も由貴ちゃんもあっけに取られる。
「なんだと・・・」
怒りに満ちた声は始めだけで突然消えてそいつは私達二人を凝視してる
「な、なによ」
「なんかきも」
由貴ちゃんは、急に私の後ろに隠れた。
「お前ら、ここいらじゃ見ない奴らだな。この村の子なのか?」
「なによ!私達は夏休みだから祖父の家に遊びに来てるの!村の子じゃないわ!」
「祖父?じいちゃんの事か!・・やっぱ、都会の子か、どうりで美人だと思った。村の女はみんなブスばっかりだからな」
おいおい・・歩美さんは綺麗だとおもうが歩美さんの知り合いとは違うのかな。
「お前ら、美人だから、特別にこの基地に入ったことを許してやる」
そりゃ、どうも。
「そのかわりお前らパンツ見せろ」
いきなりか・・・最低な奴。
「お、お姉ちゃん」
由貴ちゃんが怖がってしがみついてきた。
相手は少なくとも私達よりは大きい。力じゃ勝てないな。ここは先手必勝の奇襲に出るしかないと私は判断した。
ぱーん!
乾いた音が静寂が支配する山の中の駅に響いた。
「女の子に向かってサイテーね!」
私のビンタが綺麗にはいった。
「なんだよ〜。酷いじゃないか」
「酷いのは、そっちよ!」
私は語気を荒げて怒鳴った。



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