第１話-3
後輩 「何をって、分かんないんすか？」
先輩 「ああ、分からんな。何をやったんだ」
後輩 「もう〜、だから〜、内田さんとセックスしちゃいました」
先輩 「ええ〜〜〜！セックス？」
後輩 「先輩、声がデカイすよ」
先輩 「あっ、スマン。ていうかよ、何で内田さんがお前とセックスするんだよ。ありえねえだろう」
後輩 「そうですよね。俺も信じられなかったですよ。でも、本当なんです」
先輩 「お前、いいかげんにしろよ。内田さん結婚してるんだぞ、旦那はエリートなんだぞ。そんな内田さんが、何でわざわざお前とやるんだよ」
後輩 「それ、さっき聞きましたよ。ていうか、何でって言われても、知りませんよ。内田さんに聞いて下さいよ」
先輩 「聞けるわけねえだろう」
後輩 「も〜う、先輩が話せっていうから話したんですよ。なのに、信じないっていうなら、もう話さないっすよ」
先輩 「スマン。あまりに突拍子もない話で、俺としたことがつい動揺してしまった」
後輩 「はいはい。じゃあ、とりあえず飲んで、飲んで」
先輩 「あ、あぁ、グビ、グビ……プハァ〜〜」
後輩 「で、どうします？もう、この話止めにしますか？俺と内田さんがセックスしたっていう話。どうせ、先輩信じてくれないんでしょ」
先輩 「い、いや、続けろ。話せ」
後輩 「ええ〜、どうせ信じないくせに」
先輩 「あぁ、正直信じられんが、どうしても、お前が俺に信じて欲しいというのなら聞いてやる」
後輩 「……ったく、偉そうに」
先輩 「何か言ったか？」
後輩 「何でもないっす。分かりましたよ。じゃあ、話しますから。え〜っと、どこから話せばいいですか？」
先輩 「全部だ。いつ、どうやって、どうなったか、全部話せ」
後輩 「はいはい、え〜と……」