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白い世界
【幼馴染 官能小説】

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セカンドストーリー-9

 「ゃ」

 「里桜。俺が欲しいか?」

 私を見下ろす彼の顔を見る事が出来なくて、私は横を向いた。
 だけど私の顎に手をかけて彼が私の顔を正面に戻す。

 欲しい?何を?分からない。でも欲しい。何かは分からないけど欲しい。

 「俺はお前が欲しい」

 「え?」

 切ない顔で彼がそう言う。
 彼の顔に何故かまた体の中に熱がこもる。

 「お前の全てがほしい。だから俺にくれ。お前の全てを」

 彼がそう言って1つキスをくれた。

 「俺が欲しいのはお前だけだ。昔も今も、そしてこれからも」

 私はただその先の快楽が欲しかった。
 だからその時、この言葉にどんな意味が込められていたのか分からなかった。

 「里桜、俺が欲しいか?」

 彼がもう一度聞く。
 私は何も考えずただこっくりとうなずいた。

 今度は額にキスをされた。
 チュッと軽い音がして、彼がベルトをはずしてズボンを下ろした。

 ズボンから見えるそのリアルなものにあれだけあった熱が引いていく。
 ようやく私は事の重大さに気がついた。

 「やめて....」

 「欲しいんでしょ?」

 確かに欲しいと言った。
 だけど彼のそれを見て怖くなった。
 あんなものが私の中入ったらどうなってしまうのだろう。
 きっと何か得体のしれないものが出てくる。

 怖かった。
 
 「いや....そんなことしないで....」

 怖くて体が動かない。
 彼はお構いなしに自分自身を持って私のそこにあてがった。

 「ひやぁっ」

 初めての事に体がこわばる。
 それでも彼はやめない。

 入り口を擦り始めると、私の中の熱がさらに高くなる。
 さっきの快楽とは比べ物にならないもっと大きな快楽が押し寄せる。
 
 「ああん....あっ....」

「もっと鳴けよ。俺だけのためにな!」

 彼がそう言った瞬間、それは私の中にズルリと侵入してきた。
 メリメリと何かが裂けるのを感じながら私はあまりの痛さに声をあげることも忘れた。 一気に入ったそれにお腹にたまった快楽がすべて吹っ飛んだ。

 「きつっ。もっと力抜けって」

 「やあああああ!無理!もう無理!お願い早く抜いて!!痛い!助けて!死んじゃうぅ!!お願い助けて!!早く!もう抜いて!いやあああ!!!痛いの!すごく痛いの!!」

 「痛いのは最初だけだから」

 彼がそう言いながら動いた。
 動くたびに痛みが倍増していく。
 あまりの痛さにお腹の皮が破れて何かが出てきそうだった。

 「いや!早く!抜いてよ!!痛いの!だから早く抜いて!もうイヤ!こんなのイヤよ!!」

 「ずるいな、里桜は。自分ばっかり気持ちよくなって。俺も気持ち良くしてよ」

  苦しそうな声で彼がそう言った。

 そこには今まで見たこともないくらいに切ない顔をした彼がいた。
 少し大人びた目とたくましい体。
 彼は私の知っている同級生ではなく、知らない男の人の顔だった。

 「里桜は昔からそうだ。自分ばっかりで俺のことなんて考えてないんだろ?」

 次第に痛みが和らいできた。
 だけど痛いのがなくなったわけじゃない。痛みの中にまた少しだけ快楽が戻ってきた、ただそれだけ。

 「そんな....」

 そんな事無いとは言えなかった。
 現に私は昔彼を避けた。
 それは自分のことしか考えていなかった証拠だ。
 
 「だったら俺ももう考えない」

 「え?」

 「ほら、集中しろよ」

 さっきより彼が腰を早く動かす。
 早くなればなるほど息が上って腰が動く。
 必死で彼にしがみついて私は喘いだ。
 そのうち血なまぐさいにおいが鼻をついて、彼の動きがより一層なめらかになる。
 自分でも感じるぬるぬるとした自分の中。

 「あっ....あ!ああん・・・あっ!くぅっ....!?」

 「何?イッたばっかりでもう行く気?ダメ、イかせないよ」

 彼がそう言っても自分ではどうする事も出来ない。

 大きな波にさらわれるのを待ちながら私はひたすら腰を振った。
 「いやぁ....もう....だっめ....」

 「待て....俺も....もう....」

 そう彼が言った瞬間だった。
 熱いものがお腹の内側に放たれた。

 彼の体がびくりと震える度にお腹が熱くなる。
 
 荒い息を整えながら、彼自身を私の中から引き抜くとどろりとしたものが太ももに垂れた。

 彼のそれが赤い液体と白い液体でぬれている。





 


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