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『溯夜』
【その他 官能小説】

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和毀・・・・・・-1

暑い!毎日猛暑で苛つくのに頻繁に同じナンパ男に会うから堪らない(怒)
と、思ってたら今日は他の女をナンパしているのが目に入ってきた。これはこれでムカツク?のが不思議だ。
ま、暑いしウザイので通り過ぎようとしたら気づいたらしくえらい笑顔で走ってきた。

〈あ、今日も可愛いね(笑)って待ってって・・・・・少しでいいからさ・・・・・〉

この暑いのによく走れるものだ・・・・・・と、思っているうちに俺の横・前とウロウロ。さっきまでナンパされてたであろう女達が文句を言いながら歩いていく。

『・・・・・ナンパしてたんでは・・・・』

呟くと、

〈見てた?いや・・・暇潰しだったんだけど・・・・もしかして気になった??〉

やたらと嬉しそうに話してくる。こいつは正真正銘のナンパ野郎だ(怒)
ふと、俺が男と知った時の顔を視てみたいと思ってしまう。

『・・・・毎回・・・よく続くな・・・』

〈そりゃ〜〜(笑)一目惚れだからね♪こんなに頑張ってるのに名前も教えて貰えないのに健気でしょ?〉

・・・はぁ・・・・・こいつはバカだ・・・・何が健気だ・・・・・悲しい顔で俺の目を視ながらアピールは欠かさない。

『君が思ってるような人間じゃないんだけどね・・・・・』

ゆっくりと優しく笑いかけてみた。

〈!!・・・・そんな事・・・・ない・・・絶対ないない・・・・・〉

食い付いてきたナンパ男。

『・・・少しだけ・・・・なら・・・』

と、呟いた瞬間に腕を捕まれ、

〈マジ!♪?!聞いたからね(笑)よし、行こう!〉

な・・・・速い(慌!)手に繋ぎ直し歩きだす。

『ちょ・・・・・どこに・・・・』

〈ん・・・・何処でもいいんだけど・・・・あ俺、和毀♪♪名前聞いていい?〉

『溯夜だ・・・・・』

〈溯夜・・・・溯夜ちゃん♪♪可愛いな・・・・・・暑いから路地入るね〉

と、雑居ビルの細い路地へ入っていく。
この辺は細い路地が入り組んでいて知らない奴は迷子になるのだが、こいつは慣れているのだろう足早に抜けていく。
しかし、個室に連れ込まれると面倒だ。

『待って・・・・・ねぇ・・・・!!』


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