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井上圭都の秘密
【その他 官能小説】

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美しき大学生-3

八月の上旬、妻は二日間、家を空けることになった。勤務している下着メーカーの社員旅行だった。妻のいないあいだに圭都を抱きたい。ふだんから圭都とセックスする妄想ばかりいだいていた僕は実行に移すことにした。失敗してはならない。圭都はおそらく処女だ。七月初旬、午後九時ごろ、僕は風呂に入っていた。美術クラブのコンパがあった圭都は帰ってきて、洗面所で顔を洗っていた。僕はわざと風呂場の戸を勢いよく開けた。洗面所にいた圭都は、全裸の僕を見て「いやっ」と叫んで逃げ出した。あのとき圭都の頬は恥じらいで染まっていた。間違いなく処女だ。圭都にセックスの味を教え込んでしまえば、裏切ることはしないだろう。圭都の最初の男になってやる。

午前1時すぎ、パジャマに着替えた僕は、離れの間の鍵を持って本宅から出た。息子の紀彦はもう寝ていると思ったが、絶対に気づかれてはならない。忍び足で離れの間の玄関にたどり着いた。部屋の明かりは消えていた。耳をすませてみた。圭都が起きている気配はなかった。鍵を差し込んでロックを外した。ノブをそっと掴んで戸を開いて、中に入った。三和土に赤いミュールがあった。サンダルを脱いで三畳間に上がる。奥の六畳間が圭都の寝室だ。そっと襖を開けた。ベッドで眠る圭都の姿があった。ピンク色のパジャマを着ている。ベッドの脇にはナイトランプがあって、仄かに寝顔を照らしていた。ベッドにそっと近づき、圭都の寝顔を間近で見た。あどけない寝顔だ。からだにはタオルケットを掛けていた。



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