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富子淫情
【歴史物 官能小説】

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富子淫情-8

(・・・・・・)


湯の中で富子の指が2本 下腹部に移動し、
既に熱くなっている果肉の中に差し入れられた。


「あ・・・・・」



思わず富子は天を仰ぎ、小さく声を漏らす。

右近の顔を脳裏に留めたまま、彼女の指が襞の中をゆっくり大きくかき回していく。





「ん・・・んっ、フゥッ・・・・ァァ」



富子の中の妄想は膨らみ、指の動きもそれに合わせて強く早くなっていく。


周りに誰もいない空間ということもあってか、
富子は自分が湯に浸かっていることも忘れ、指を動かし乱れていった。


その時、



( !!! )


富子の背中に一瞬戦慄が走る。

彼女は確かに感じたのだ。


“外からの強い視線"を――――



まるで射抜かれるかのような鋭さをもつ“人間の眼差し"。

彼女が思わずその方向を見た時、

格子越しに外から彼女を見つめる“人影"と“見開かれた眼"をはっきり見いだした。


思わず指を下腹部から引き抜くと両手で自らの胸を隠す富子。

湯船の中に身体を沈めているとはいえ、
薄い襦袢が湯の中で肌に密着し、

彼女の白く豊かな乳房が浮き上がっていることを無意識の中で隠そうという行為だった。


しかし彼女の身体を屋外の人物から隠すには遅すぎた。
富子自身が異変に気づくまでの間、
湯の中に浮かぶ赤みがかった形のよい身体はしっかりとその“眼"を通じて相手の脳裏に刻み込まれてしまっていたのだから。



一瞬ののち、
格子の側から視線は消え、
人影は影のように夜の闇に溶け去っていた。





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