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富子淫情
【歴史物 官能小説】

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富子淫情-15

―――ズプッ、ズプゥッ、ズプッ、ズチュッ・・・・


本当に久しぶりの快感だった。
この嵐山に来るまで悶々としていたのが嘘のような、肉と肉との絡み合い。


望んでいたものが、予想以上の熱さと硬さをもって
富子の肉体を貫き、内奥まで焼きつくしていく。


互いに腰を動かし応える2人の汗が飛び散り、右近の荒い息づかいと富子の声が空間に響く。

―――更なる快楽を求める2人が互いに身体の向きが変え、
右近の下腹部に富子が股がる格好になった。





―――ズ・・・ズズッッ・・・・ンプゥ・・・



「ん・・・んん・・・」




富子の口から微かに漏れる小さな喘ぎ。
今だに硬さを保ったまま、形が変わらぬ右近の肉棒の上に自らの“果肉"の切れ目をあてて、
ゆっくりと沈めていく。




古来勝ち気な女性は上位を好むというが、
富子もその例に漏れない。

夫に対しては結婚直後にしていたが、
帝や上皇といった様々な男達を迎えることによって 磨きがかけられた“体位"でもある。





「富子様・・・私は貴女を初めてお目にかかった時から、こうなることをずっと想い続けておりました・・・・・」



寝床の上に横たわる右近の肉棒がすっぽりと富子の中に収まった時、

闇の中から富子の耳に入ってきた囁き。


思いもよらない告白に、 富子はゆっくりとした流れの中で腰を動かしながら、
右近の鍛えられた胸板に両手を乗せた。





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