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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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飼育部屋にて-8

「同じ研究室に配属されていた。最初は向こうから誘ってきたんだ。一緒に食事に行こうとか、遊びに行こう、とか。俺だって女に興味が無かったわけじゃない。初恋だったと思う。その女にのぼせあがって、気がついたら金を貢ぐようになっていた」

 彼女は付き合い始めてすぐに、あっさりと体を許した。それまで他人に受け入れられたことのない山本が彼女に溺れていくのに、そう時間はかからなかった。しばらくして、彼女は山本から金を引き出すようになった。親の借金がどうの、友達が支払いに困っているだの、と様々な理由をこじつけて。山本は金には不自由していなかった。預金口座には毎月親からじゅうぶんな額の仕送りがあった。彼女の求める金額くらいは、いつでも融通してやることができた。

「金のことは別にどうでもよかった。俺も途中からわかっていたよ、彼女が金を目当てに俺と付き合ってるんだなってことくらい。それでも、ずっとひとりだったからな。理由はどうでもいい。そばにいてくれることが嬉しかったんだ」

 エリナはよくわからない感情で、胸が締め付けられるような気持ちになった。機械的にエリナの髪を撫で続ける山本の手をとって自分の胸に当てた。ひんやりとした手の冷たさが胸に伝わってくる。

「彼女とは大学3年から卒業間近まで付き合ったかな。別れたのは、彼女にほかに男がいるのを見たからだ」

 彼女は山本が自分の部屋に来るのを拒んだ。帰り道に部屋の前まで送って行っても、決して中に入れようとはしなかった。山本も彼女が嫌がることを強いてする必要はないと思っていた。ただ、その日は卒業も近くなり、一度くらいは彼女の部屋に行ってみたいと思った。急に行って、ちょっとびっくりさせてやろうという悪戯心も働いた。

「2月の夕方だった。凍えるような寒さの中を彼女の部屋まで行ったんだ。ドアは鍵がかかっていなかった。彼女の名前を呼びながら部屋に入ったら、ちょうど部屋の奥で彼女と男が並んでテレビを見ているところだった」

 あたたかい部屋の中で、ふたりは仲良く1枚の毛布にくるまってテレビを見ていた。テーブルの上にはおそろいの食器が置きっぱなしになっていた。部屋のあちこちに、男のものだと思われる洋服や雑貨が散らばっていた。瞬時に山本は彼女がここで男と暮らしていたのだと知った。

「彼女も男も、別に隠そうともしなかった。バレちゃったんなら仕方ないね、だとさ。俺はその程度の存在だったわけだ。その日はそのまま家に帰った。翌日の夕方に彼女を呼びだして、人目につかない場所で徹底的に痛めつけた」

 彼女の顔を腫れあがるまで殴りながら、スカートを捲りあげ下着を剥ぎ取って、何度も犯した。尻の穴も指で無理やり広げて突っ込んだ。泣きわめく声がうるさいとまた殴った。殴るのに飽きたところで、ナイフを出した。彼女の肌の上を滑らせると赤い線が浮き出て綺麗だった。白い肌の上に赤い血液が滲む、その様子にわけのわからない興奮を覚えた。

「全身を傷だらけにしてやった。おまんこにナイフを突き刺そうとき、あいつは俺を突き飛ばして逃げていった。警察にでも駆けこまたら厄介だと思ったが、そういうことはしなかったらしい。そのあとは一度も彼女と会っていない……あのときから普通のセックスに興味が無くなった。後遺症みたいなもんだ」

 卒業後は代々受け継いできた土地や財産を生前分与の形でもらい受け、趣味程度に薬品の研究を続けて怪しげな薬を作り上げたり、ときどき女を拾ってきては実験の道具に使ったりしながら閉じられた世界での日々を過ごしていた。それは山本にとって充実した時間であると同時に、ひどく孤独な時間でもあった。


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