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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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飼育部屋にて-2

「まだ途中ですが、使えなくは無いですよ。殴打や刺殺に比べると、あまり自分でとどめを刺した感は無いかもしれないですけどね。そういう意味では岡田さんには向かないかもしれないな」

「そうか……残念ですね。でもまあ山本さんが言うなら、そうなんだろうな。ちょっと興味はあるから、良かったら一度使用時の様子を見せていただけませんか」

 山本は笑いながらズボンのポケットに手を突っ込み、透明のプラスチックのケースを取り出した。中には透明の液体が入っている。エリナの目には、それはどう見ても市販の目薬のようにしか見えない。

 山本がケースのふたの部分を開ける。するとそこには2本の極細の針が輝いていた。ケースを逆さにすると、針の先から1滴、透明の雫がテーブルの上に落ちた。岡田は魅入られたようにそれを見つめている。

「場所はどこでもいい。確実なのは首や太ももなんかの動脈が走っているところですが、わずかでも血管を傷つけて、こいつを1滴そこに流し込むことができれば瞬時に血液が固まる。血液の流れを止めてしまうわけです。それでオシマイ。ね?簡単すぎてつまらないでしょう?」

「いや……面白い。例えば薬の効果を見せつけた後に、さんざん怯えながら許しを乞う女にこれを使えば……楽しそうだ」

「なるほど。それなら動物の血液なんかで見せるのも良いかもしれない。バケツ一杯の血液が、これ1滴でドロドロに固まりますよ。そうだな、ちょうどプリンみたいにね。これは差し上げます。次回、イベントの後にでも試してみてください」

「いつもありがとうございます……で、今日の本題の件なんですが」

 山本は岡田に無言で頷いて見せ、A4サイズのクリアファイルを差し出した。

「岡田さんが心配されるほどの相手ではないと思いますがね。さあ、少し場所を変えましょう」

 山本に促されるままに蕎麦屋を出て、岡田の車に戻った。山本は深い緑色のオープンカーに乗り、先に戻っています、と片手を挙げた後、ものすごい爆音と共に道路に飛び出すと、あっと言う間に見えなくなった。岡田はそれを見て呆れたように笑いながら、静かにエンジンをかけて滑るようにその後を追いかけた。


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